七技会のひろば

投稿、ご意見及び情報は米田へどうぞ
更新:毎月9日と24日が努力目標

友Kさんに感謝

2017年01月24日 | お話サロン


 今回は、前回(1月9日)掲載した堀さんの年賀状についての後日譚です。

 堀さんが七技会のある会員(ご本人の意思により名前を伏し、仮に「Kさん」と
お呼びします。)に送った年賀状に対する返信として、堀さんの健康を気遣いなが
らご自身の体験や健康法が縷々書かれている1月1日の日付の手紙を受け取ったそ
うです。
 堀さんは、その中味を読みながら、「七技会のひろば」が、同じ「つらさ」「な
やみ」を持つ方々がそれらを共有し、交流し、日々の暮らしの参考に活かすことが
出来ればと考え、ご自身の先の年賀状の文字数では言い尽くせなかった状況説明と、
Kさんからの返信手紙の内容をミックスし、Kさん宛ての手紙のかたちに書き換え
て再投稿してくださいました。

 いただいた原稿を、新しい「七技会のひろば」の活用方法として、この先、皆さ
んが各種の体験談や健康法等を書いてくださることを期待しつつ、堀さんとKさん
に感謝しながら、掲載させていただきました。

 タイトルは米田が勝手に付けました。




          友Kさんに感謝

                           2017.01.09
                              堀
 私の年賀状に共感したとのお手紙を頂き大変嬉しく思います。またご自分の
体験されたことや、実践されている健康法を教えて頂き有難うございます。
 私の年賀状の「北の宿から」の替え歌や、ふたつの短歌は、面白いと思われ
るだけで、内容に込めた心情は、多分理解されないだろうとの思いが強かった
のですが、一人でも共感して頂けてとても嬉しい思いです。

 元の歌詞に語呂合わせするとか、「動か、動き、動け」と同じ言葉を繰り返
すとか、カ行の2語熟語を10個重ねるとか結構工夫を凝らしたので、その面
白みの方に関心が向かってしまい、老いの実態とか心情は感じとってもらえな
いだろうと思いました。

 若い人や、「おんなじ年頃」でも全く健康な人には、この「つらさ」「なや
み」は分かって(「聞いて」)もらえません。
 とにかく「体を鼓舞し」ないと動けなくなりました。朝起きたとき、永く座
ったり腰掛けたり、しゃがみ仕事をしたりした後などは惨めな腰の曲がった老
人姿です。同じ姿勢を続け「動かないと動けなくなる」、本当に切実な実態で
す。「動けるように」「動き動かせ」と努力しています。
 家事、庭仕事、散歩、テニスなどで一生懸命体を動かしていると、動けるよ
うになるとともに、血行が良くなり痛みもやわらぎます。更に有効なのは、何
かに夢中になっていると痛みを忘れ、感じなくなるということです。

 私が56歳で再就職先を辞めたのはひどい頸肩腕の痛みと痺れのためでした。
 自転車での路面からの振動、電車での床面から響いて来るモーターの微動や、
扇風機の風、空調の冷気、建物に入ってもエアコンの冷気、風などと、普通の
人が何とも感じないものが、苦しみの原因となりました。
 更に、ボールペンや箸を持つのもつらい、ひどい痺れに悩まされました。
 その時期不思議だったのは、手術をしないと治らないと言われた腰の痛みを
感じなくなったということでした。これが痛みは相対的なもので、気にしない
ように努めれば我慢できるのだと悟るきっかけとなりました。

 しかしその腰痛も次第に悪化し、間欠性跛行という歩行困難の状態になって
しまいました。人の多い通りでぱったりと歩けなくなる、店のレジで動けなく
なり列の後ろの人ににらまれるなど恥ずかしい状態となりました。それでそれ
まで躊躇していた手術を受けることに決心しました。
 手術前に医師から、痛みと痺れは残りますと言われたので、歩けるようにな
っただけで大満足でした。70歳の時のことで、既に11年経過したが、症状
はよくも悪くもならずの状態が続いています。

 首、肩、腰、膝、肘、手首、足首、ふくらはぎ等あちこちに故障が出ますが、
痛みのひどいときは医者に行きますが、少々の痛みは自己治癒力を信じて我慢
していると、大抵数か月で治りました。
 首回りや、腰回りの強張りや痛みは、相変わらず時々ひどくなるので、痛み
止めの服薬、湿布薬には頼っています。でも2週間分の薬を3~4か月もたせ
るという感じです。
 同じ薬を長年続けているので副作用の心配もあるが、体を楽にして生活の質
を高めてくれるなら、適当に利用するのもいいかなと思っております。

 かなり前に、首が回らなくなってレントゲンを撮ったとき、頚椎の椎間板が
通常の半分くらいの厚みしかないと言われました。
 脊椎が、腰も首も加齢による老化が進んでいるので、いろいろな症状が出る
のは当然だとはっきり言われました。かつて167cmだった身長が163cm
になってしまったのが何よりの証拠でしょう。

 下半身に故障の出るのは大抵腰椎のせいで、首肩の故障は頚椎のせいと諦め
ています。
 治りもしないのに薬をどんどんくれる医師より、はっきり加齢のせいと宣言
してくれる医師の方が信用できると思います。
 「高齢の 身体の故障、苦痛 加齢の結果」と悟らされた方が現実を素直に
受け入れられます。

 でも、「回復困難と覚悟が肝要」は本当にひどい苦痛に悩んでいる方には、
少々申し訳ない言い方でした。私自身手術で歩行困難を直してもらい、少し痛
みの強いときは薬に頼っているのですから。

 貴兄に教えて貰った健康法は、早速ネット検索して試しています。
 私も数限りなく本などで勉強したが、自分の体の症状に合わせて、自分で工
夫するのが一番だと感じました。

 気功は、気の流れとか呼吸が主体ですが、その体の動かし方は今でも参考に
なっています。
 テレビを見るとき、気功で覚えた動きをしながら見たりします。座ると動け
なくなるので。

 小便のことは、私も悩みとなっています。
 出にくい、出きらない、出きったと思うのにまた出てしまうなどです。
 夜中に3~4時間しかもたないのは、出にくい、出きらない、のせいだと思
いますが、これはかつて五木寛之さんの本で、老人となるとこんな状態だよと、
自虐的に書いてあったのを読んでいたので、「加齢の結果」と諦めています。

 永らく疎遠にしていたのにもかかわらず、率直で友情を感じさせるお手紙を
頂き感じ入っております。
 本当に有難うございました。
 お互い高齢を意識せず頑張りましょう。

                           以上






2017.01.24 米田書き込み






次回更新は2月9日の予定です。