七技会のひろば

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中田博さんを想う

2015年12月09日 | お話サロン
         中田博さんを想う

                            吉田
 何年前だったか「俳句」の全国誌で、偶然 中田さんの句が優秀作に掲載さ
れていることを見て、すぐ便りを差し上げました。
 返信には、俳句を愛して熱心に句作に取り組まれている様子が伝わってきて
私も俳句が好きなので本当にうれしい思いがしました。
 それから 雑誌の「俳句」の欄を見る時には、いつも中田さんのお名前を気
に留めていましたが、この度の知らせで大病で療養中だったとのことを知り、
本当に残念です。
 これからも天国で句作を楽しまれることと思います。
 心からご冥福をお祈りいたします。
                          以上   
     





                             米田
 中田さんが俳句や短歌をたしなんでいらっしゃったことは常々の近況報告で
知っていましたが、今回の訃報を受けてもう一度近況報告を開いてみて、我々
の職域や趣味手習いと大きく違う一面を見出しました。
 第16回(2007年)七技会総会の近況報告に「山守るを答辞に読んで卒業す」
と題して短文を書いていらっしゃいます。
 また、第12回(1999年)のそれには「白昼夢と知りつつも、老人パワーを
活用した育林施策を立案し、施行せられる日が来ないかと愚考するこの頃であ
る」と伏線がしたためられています。
 これらによれば、中田さんは、地域の本格的な森林保護活動に参加すべくほ
ゞ一年間の長期の「森林サポーター養成講座」を受講され、以来「茨木里山を
守る会」のメンバーとして活動なさった由です。
 「守る会」のホームページをみると里山再生活動の様子が記されていますが、
ヘルメット・作業服・安全靴に身を固めた姿で急な傾斜面の下草を取り除く様
子が、或いは大きな木の枝が落下するヒヤリハットの事例研究などが書かれて
います。とてもオジサンオバサンの趣味の活動だとは言えないレベルの本格的
な林野業の作業です。
 これらの近況報告を幾度読み直しても、短冊にすらすらすらと筆を走らせる
優雅な田中さんのイメージに、林立する木々の下枝をチエーンソーで払い落と
す武骨な山男のイメージが、どうしても重なりません。
 我が国の営林事業に危機感を抱き自ら育林の手助けをする中田さんの活動を、
私自身の無関心故に理解出来ず、聞き流し読み流してきたことを反省し、改め
て中田さんの活動に敬意を表します。
 一方、第13回(2001年)の近況報告では、この「七技会のひろば」の先駆
けともいえる「メールによるグループ通信の概念」による「メール同窓会」を
提案する七技会への熱い思いを吐露なさっています。
 中田さんとは近畿と東京とに遠く離れていたとは言え、余りにも中田さんの
ことを知らな過ぎました。京都の七技会総会の世話役でお世話になったイメー
ジが先行し過ぎていました。
 今となっては遅きに失していますが、これを機会に中田さんを再認識し、心
からご冥福をお祈り申し上げます。
                          以上   
     





2015.12.09 吉田、米田、書き込み





次回更新は24日の予定です。





以下は、七技会の意思とは無関係に入って来るコマーシャルです。