67camper's Blog

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大御所クインシー・ジョーンズの世界紀行

2009-07-16 06:56:15 | jazz & vocal
Around The World/Quincy Jones
(Mercury PPS2014)


 アメリカのレコード出版業の常套手段の企画が、この"Around The World"ものです。すなわち、各国の代表的な楽曲を取り上げ、あるいはその国の音からインスピアされたオリジナルを交えながら、40分前後の世界旅行を楽しんでしまおうという企画です。最も有名なのは、フランク・シナトラの”カムフライウィズミー”でしょうが、当ブログでは既にトランペットのルビー・ブラフの物ローズマリー・クルーニーとビング・クロスビーのデュオものをアップしています。今回は、作編曲に優れた才能をみせ独自のビッグバンドを率いたクインシージョーンズの世界紀行を聴いてみましょう!

 先ず選曲です。A面は"Hot Sake"(Japan), ”Strike Up The Band"(USA), " Africana"(Africa), "Meadowlands"(Russia), "Rico Vacilon"(Cuba), "Under Paris Skies"(France)、B面は"Mack The Knife"(germany), "Manolete De Espana"(Spain), "Baia"(Brazil), "Come Back to Sorrento"(Italy), "Dear Old Stockholm"(Sweden)の全11曲です。メンバーの詳しい記載はないですが、わかっているメンバーではClark Terry(flh), Benny Bailey(tp), Phil Woods(as), Eric Dixon(ts, fl), Sahib Shihab(bs), Jerome Richardsonfl), Curtis Fuller(tb), Julius Watkins(tuba), Don Elliott(vib), Don Arnone(g), Patti Bowen(p), Stu Martin, Jimmy Crawford(ds), Tito Puente, Potato Valdez, Michael Olatunji(perc)らがクレジットされています。クインシーのアレンジで聴ける”Strike Up The Band"、"Under Paris Skies", "Come Back to Sorrento", "Dear Old Stockholm"等が好トラックだと思いますが、何と言っても楽しいのがジャケットデザインです。地球儀はこういった企画には定番ですし、やはり日本は扇子のイメージなんでしょうね?!中国、朝鮮、日本、どれもアメリカからは同じ印象で捉えられていることがよくわかりますよね。

 所有盤はマーキュリー、ブルーラベルのモノラル盤です。コーティングが聴いたゲイトフォールドカバーがエキゾティックですね~。ところで、このPPSというレコードナンバーはどういったシリーズなんでしょうね?情報があったらご教示いただければ幸いです。