67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

新宿東口「びざーる」の思い出

2009-07-18 05:19:13 | jazz & vocal
 

 先日、職場の方が「これ。」といって靴箱のような箱を差し出してくれました。中には、若い頃に訪問したジャズ喫茶のマッチが残っていました。今は経費削減なのかマッチを作る飲食店など少なくなってしまいましたよね~。ジャズ批評社が出した『ジャズ日本列島』なる小冊子をカバンに忍ばせて、別便で訪れた知らない土地でお店を探しよく訪問したモノですね。

 中でも懐かしいのが新宿東口にあった「ビザール」です。自分にとっては、東京は単なる中継地でここに居を構えたことはなかったですが、JRの駅に近かったことも有りよく訪問したモノです。通りの喧噪から、地下に入る細い階段を下りて行くと大音量のジャズ空間がそこにはありました。ブルーノートやプレステッジが大音量でかかっていたお店でした。音は、話が出来るレベルじゃないし、ウェイトレスはコーヒーを運んできて「ミルクがいるか?」という質問をジェスチュアで聞いてくる方式には田舎者の管理人は驚いたものでした。このタイミングを逸すると煮詰めたような珈琲をブラックで飲まなくてはならず、緊張の一瞬だったことを思い出します。椅子はバネが壊れている感じで身体は深く沈み込んで行きます。この状態でハードバップジャズに耳を傾ける訳です。新潟までの電車の時間とにらめっこしながらファンキージャズを全身で味わっていた物です。画像がそのマッチです。ここについてはいろんな思い出を持っておられる方も多いでしょうね。

 今はショットバーになているらしく、下戸の自分にはほとんど縁のないお店になっているらしいです。あの時代にタイムスリップしてもう一回あの洞窟のような店のソファに身体を沈めてジャズを聴いてみたい物ですね。



 職場の方から回収したその箱には他にもいくつかジャズ喫茶のマッチが入ってました。京都ブルーノート、渋谷道玄坂ジニアス、熊本ソワレ、高知の老舗アルテック、ごじら等・・・。どれも懐かしい思い出ですね。