67camper's Blog

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ベースがいなくても気にならないスウィング感だ!

2007-10-09 00:06:10 | jazz & vocal
The Lionel Hampton・Art Tatum・Buddy Rich Trio
(Clef MGC709)


 落ち着いて考えてみると変な編成のトリオですね。でも、そんなことが全く気にならないスウィング感とはこのことですね。グランツのこの時代のトリオではたまにこんな編成がありますよね。ハンプトンのヴァイブ,テイタムのピアノ、バディ・リッチの煽るようなドラムのバッキング,これだけでよくもこんな凄いスウィング感が出るものです。セピア色のPhil Sternのジャケ写もすばらしいですよ!

 収録曲もサイドAの"Perdido"からハンプトンの絶好調のバイブラフォンが聴こえます。残念ながら,ここの大きなスキップがあるのですが,そこを除けば深いバイブの陰影をとらえたこのクレフ盤の録音が最高です。つづく"Hallelujah"でもハンプトン,テイタムのソロがいいですね。Aラスの"How High The Moon"やB面の"What Is This Thing Called Love"でのリッチのソロも聴きのがせません。こんなにスウィング感が出るのはやっぱりリッチのドラミングにあるのかもしれませんね。B-2の"More Than You Know"でのラグタイム風のリリカルなピアノを聴くとテイタムの偉大さを感じてしまいます。

 所有盤はクレフの艶あり、両溝のトランペッターラベルです。モノラルは当然ですよね。それしてもA-1のスキップ残念です!