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BN4000番台を代表するピアニスト

2007-10-03 04:54:08 | jazz & vocal
Profile/Duke Pearson
(Blue Note 4022)

 名門ブルーノートは新人発掘を積極的に行い,極めて精力的なアルバムづくりを行ったことで知られていますが,このレーベルを代表するピアニストについて考えて行くと時代の変遷とともに主役が変わって行く様子が良くわかります。1500番台においてはモンク,パウエル,シルバーの3人が挙げられますが,4000番台に入るとモンク,パウエルは翳をひそめ,シルバーは自己のグループを率いて好調を維持しますが新しい世代の台頭をみます。BNの4000番台を代表するピアニストが後のこのレーベルの音楽監督とも言うべきデューク・ピアソンと変わり目の1600番から次々とアルバムをリリースしたジーン・ハリスあろうと思います。4100番台になるとハンコック、タイナーの出現もありますが、2人の活躍は4100以降も輝かしいモノがありますね。今日はこのピアソンのトリオフォーマットの一枚をアップいたします。

 メンバーはDuke Pearson(p), Gene Taylor(b), Lex Humphries(ds)からなるトリオです。何と言っても"Taboo"を含むA面4曲(他にLike Someone In Love, Black Coffee, I'm Glad There Is Youを収録)がすばらしく学生時代に新潟ジャズフラッシュで繰り返し聴いたアルバムであります。もう一枚"Tender Feelin'"なる好アルバムもありますが,自分の思い入れは加藤茶の"Taboo"を含むこの面ですね。B面の2曲のオリジナルはピアソンのコンポーザーとして実力を示した作品で"Gate City Blues"はバード,マクリーンとの共演でも演奏されたブルースで、この演奏のファンキーさも捨て難いですね。最後のWitchcraftはBNではドナルド・バードの演奏が有名ですが,この曲をバードに紹介したのが他ならぬピアソンだったといいます。ピアソンの端正なタッチがこのましい演奏です。

 所有盤はフラッシュもおそらくそうだった思われるUAのモノラル盤です。学生時代のフラッシュ・ジャズ道場を思い出させるOne Of Themです。