67camper's Blog

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秋の夜にはこんなライトなジャズもいいモノだ!

2007-10-19 00:06:21 | jazz & vocal
The Voice Of Marty Bell/The Quartet of Don Elliott
(Riverside RLP12-206)


 リバーサイドの初期の録音はどれも重要な物ばかりで,多くのアルバムが国内再発されたように思います。おそらくリバーサイドの初期のアルバム群でもかなりマイナーなアルバムが本日アップのこの盤だと思います。Marty Bellと言うマイナーな男性ボーカルと、名前を聞いただけでハードバップなファン達が一歩引いてしまうような?Don Elliottのカルテットの共演です。

 Don Elliottと言うとなんか実験的ジャズみたいなイメージが付いて回る気がしていましたが、このアルバムを聞いて認識がかわりました。彼はマルチな才能を持つミュージシャンでviberaphone, mellophone, trumpet, congaと多彩な楽器をプレイしますが,考えて見るとキャピトルの人気グループ,ジョージ・シアリング・クインテットのバイブ奏者として君臨した経歴もあるのです。ここではBob Corwin(p), Vinnie Burke(b), Jim Campbell(ds)とのカルテットでスタンダードを中心にプレイしています。全12曲中,8曲でライトで小粋なボーカルを聞かせるMarty Bellとの相性も抜群です。Bellは元々,トランぺッターらしいですがここでのボーカルがシンガーとしてのデビュー盤と言うことです。気取らず,古いスタンダードを中心とした8曲はA面でI Didn't Know What Time It Was, I Thought About You, The Boy Next Door, S'posin、B面でThis Can't Be Love, The Love Of My Life, You Go to My Head, Me and Youと言うラインアップです。またエリオットのリリカルなバイブにスポットを当てたカルテットのMoonlight in Vermont, September Songのリリカルな演奏にも捨て難い魅力がありますよね。

 所有盤はリバーサイドのブルーラベル,シルバーロゴのモノラル盤で両溝がありますよ。ライトですが秋の夜長にリラックスして聴くには最高の一枚ですね。