The Lionel Hampton・Art Tatum・Buddy Rich Trio
(Clef MGC709)
(Clef MGC709)
落ち着いて考えてみると変な編成のトリオですね。でも、そんなことが全く気にならないスウィング感とはこのことですね。グランツのこの時代のトリオではたまにこんな編成がありますよね。ハンプトンのヴァイブ,テイタムのピアノ、バディ・リッチの煽るようなドラムのバッキング,これだけでよくもこんな凄いスウィング感が出るものです。セピア色のPhil Sternのジャケ写もすばらしいですよ!
収録曲もサイドAの"Perdido"からハンプトンの絶好調のバイブラフォンが聴こえます。残念ながら,ここの大きなスキップがあるのですが,そこを除けば深いバイブの陰影をとらえたこのクレフ盤の録音が最高です。つづく"Hallelujah"でもハンプトン,テイタムのソロがいいですね。Aラスの"How High The Moon"やB面の"What Is This Thing Called Love"でのリッチのソロも聴きのがせません。こんなにスウィング感が出るのはやっぱりリッチのドラミングにあるのかもしれませんね。B-2の"More Than You Know"でのラグタイム風のリリカルなピアノを聴くとテイタムの偉大さを感じてしまいます。
所有盤はクレフの艶あり、両溝のトランペッターラベルです。モノラルは当然ですよね。それしてもA-1のスキップ残念です!
このトリオ、ベースがいないのにこれだけスウィングしてしまう。さすがです。
こんな編成でやりきってしまう名手たち,本当に素晴らしいですね。久々のクレフ系のアップなんですが、そろそろ枯渇してきた感じは否めません。何と言っても毎日ですからそれなりにキツいわけです。
いつまで続けられることやら・・・とほほ
新譜CDを聴いていると本盤のもつ抜群なスウィング感が恋しくなります。今、両面とも再聴しましたがCamperさんが言うように、このスウィング感はバディリッチのドラムが要ですが他の2人も凄いですよね!
生意気なようですが、本盤聴かずしてスウィングを語る無かれ、と思ってしまいます。
CLEF盤でもそう高くないのでお買い得ですよ。
このスィング感には本当に脱帽ですよね。
自分は,ハンプが好きで結構所有していますが,この編成は多分この盤だけと思います。
NORGRAN~CLEF~VERVEのリラックスしたアルバムづくりは,3大レーベル(BN,prestige, riverside)にない魅力です。
このレーベルの印象が凝集した内容の盤と思います。
貴ブログも拝見しましたよ。面白いアルバムがアップされており興味が尽きませんね。オーディオもスゴイですね。
また、楽しいコメントを期待しています。