67camper's Blog

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In A Sentimental Moodの隠れた名演

2007-10-14 07:36:31 | jazz & vocal
Nocturne/Oliver Nelson with Lem Winchester
(Status 13)


 あまりにクソ暑い夏だったので、少し秋めいて気温が25度ぐらいになると少し肌寒い感じがしますね。秋になると聴きたくなる曲って言うのがありますよね。まずは枯葉ですかねぇ・・・。"Autumn In New York"なんてのも良いですね。今日取り上げる”In A Sentimental Mood”なんかも秋にはピッタリの名曲ですよね。コルトレーン&エリントンのコンポーザー自らの演奏が最も有名でしょう。他にもMoodsvilleのTommy Flanagan TrioやロリンズとMJQのプレステッジのコラボレイションもジャズファンにはなじみが深いことでしょう。本日は,自分が好きなこの曲の隠れた名演と思われるオリバー・ネルソンのMoodsville盤をアップしますね。Moodsvilleらしい,バラード中心の選曲が秋にはピッタリです。

 メンバーはOliver Nelson(ts, as), Lem Winchester(vib), Richard Wyands(p), George Duvivier(b), Roy Haynes(ds)のクインテットです。In A Sentimental MoodはB-1におさめられていますが,ネルソンはアルトでこの魅惑のテーマをゆったりと奏でます。バックはDuvivierのアルコのみです。そしてリズムがフィルインしゆったりしたスウィング感をかもし出します。レムのバイブがまたいい味を出しいています。このバイブラフォニストも渋いです。B面にはワイアンズのピアノが活躍する"Time After Time"も好ましいスタンダード解釈で楽しめます。A面も悪くはないですがネルソンの実験的体質がでたのかバルトーク風のタイトル曲”Nocturne" をA-1に置いてますので、これがどうも・・・。A-2の"Bob's Blues"はあの名演の”ブルースの真実”に似たか佳曲で,A面の白眉です。でもやっぱり個人的にはIn A Sentimental MoodのB面ですね。

 所有盤はカバーをみたらStatusですが、盤だけみたらMoodsvilleのオリジと区別できないのでは・・・。分厚い盤でこの音なら余計にそう思ってしまいます。このカバー,Moodsvilleお得意ですが何とも味気ない・・・。