『ソウルボート航海記』 by 遊田玉彦(ゆうでん・たまひこ)

私たちは、どこから来てどこへゆくのか?    ゆうでん流ブログ・マガジン(エッセイ・旅行記・小説etc)

変化不動

2009年06月11日 09時58分49秒 | 航海日誌
人間の身体は4ヶ月くらいのサイクルで、すべての細胞が入れ替わるといわれます。これはどういうことでしょうか。数十兆個の細胞の一つひとつが、劣化して、また新たな細胞へと生まれ変わるのです。約120日で全く新しい身体となって、それでも以前と変わったとは思わず生きています。

考えてみれば、これは凄いことです。肉体的には同じでない。しかし、精神的には同じである。これを「変化不動(へんげふどう)」といいます。変化しながら動かない(変わらない)のです。なぜ、それが可能なのか。一般に科学では、DNA遺伝子情報を基に、細胞再生が行われるからだと説明されます。つまり、正しい情報がある限り、同じ形態が何度でも復元されるわけです。

生きているということは、つまり、情報が基ということになります。では、その情報とは何でしょうか? 両親から伝え受けた遺伝子に書き込まれたデータでしょうか。では、そこに何が書かれてあるのか。最新の研究でかなりの情報が読めるようになったと話題になっていますが、それでもほんの数%といわれます。読めないことで、あとの遺伝子はデタラメ情報かもとかたずけている(笑)

そこに、遺伝子の読めない空間に「変化不動」の秘密があるのではないでしょうか。その空間に神が宿っているのかも知れません。それを私は、超人気スピリチュアル・ブロガーの伊勢白山道さんの言葉を借用して「内在神」と呼んでいます。神仏を外に求めて助けを願うのが、既存の宗教一般といえますが、今後は、内なる神との対話が始まる時代となる気がします。根本はそうだと、高野山でも教えられました。内在神に気づくことが、今生の第一歩の始まりです。