サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

雪が積もると

2018年01月25日 20時54分50秒 | サキさんとの記憶
目覚ましが鳴る前に、耳元で声が聞こえる。

「お父さん、雪やよ。早く起きてよ、すごい積もっとるよ。はよせんと、遅刻しちゃうよ。」

目覚ましと同等か、それ以上のけたたましさで起こしてくれるサキさん

雪に少しワクワクしながらも、眠くてぐずる私に
「ほれ、はよ起きて」
容赦なく布団をめくられ、半ば強引に私を起こすサキさん。

窓の外には雪が積もっている。

雪の日はノロノロ運転で渋滞するので、いつもより早めに家を出ます。

慌ただしく朝食を済ませ、外に出ると、雪かきは、もう終わっています。

サキさんは、私よりもうんと早く起きて、とっくに家の前をきれいにしてくれていました。

「お父さん、気をつけてね、行ってらっしゃい」


雪が降ると、雪が積もるといつも、そんな光景が繰り返されました。
たったの、6~7年前までは。

たまには、私も一緒に雪かきしてました。(念のため)