サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

おうちに帰りたい?

2019年01月31日 22時41分30秒 | 今日のサキさん
先週の土曜日からいろいろありました。

まず、土曜日。家族の会の岐阜地区と中濃地区(岐阜県支部は5つの地区に分けて活動をしています)の合同の新年交流会が行われました。午前中は、音楽療法士の先生による音楽療法(歌声サークルのような)。トーンチャイムという済んだ音の出る楽器(ただ振るだけなので誰でもきれいな音が出せます)を鳴らしたり、大声で歌ったり、とても楽しく発散することができました。

最後に、岐阜県支部のテーマソングにしようと勝手に思い込んでいる「ひとりの手」を歌いました。
歌詞の内容が、本当に私たちの思いにぴったりです。
特に、4番と5番の歌詞
一人で歩く道 遠くてつらいけど それでもみんなのあしぶみ響かせば 楽しくなる 長い道も
(一人で介護すると思うと、いつまで続くのか不安になり辛くなるけど、同じ悩みを持つ、同じ思いの仲間と歩くことで、何とか乗り越えることができる)

一人の人間は とても弱いけれど それでもみんながみんなが集まれば 強くなれる 強くなれる
(みんなで集まって一緒に進めが、何とか頑張れる。強くなって行ける)

そして、昼食を挟み、午後からは映画「ケアニン」を見ました。とても良い映画でした。もちろんフィクションなのでツッコミどころも多々ありましたが、介護士の青年の気持ちの変化や、介護家族の心の変化も描かれていました。施設で働いてみえるスタッフさんの見方が少し変わりそうです。本当に大変なお仕事、ありがとうございます。

新年交流会が終わって、少し休んでからサキさんのところに行きました。

お姉さんの介助でしたので、気楽に過ごしました。
この日は、サキさんのいるユニットに、スタッフさんは一人きり。バタバタと走り回ってみえます。そんな時に限って普段は大人しい利用者さんが立ち上がろうとしたり、いつも以上の慌ただしさになります。

若い男性のスタッフさんだったので、少し「ケアニン」の主人公の青年とかぶってしまいました。

「頑張ってね、やめんといてね」

そして日曜日。「あすなろ絆会」の新年会が、お隣、愛知県の一宮市で行われました。一宮駅のビルの中にある居酒屋さんでの新年会です。お酒も入って楽しい新年会になりました。

去年の12月に看取りをされた方も出席してくださいました。まだ、心の傷は癒されていないと思いますが、よく来てくださいました。「これからは、私の経験を新しい人たちに伝えていきたい」と力強く語ってくれました。すごく嬉しかったのと同時に、何だかとてもホッとしました。これからも一緒に楽しんでいきましょう。お願いしますね。

最近、サキさんの目に涙がひかっている。
目の病気なのか、本当に泣いているのかな。
「それじゃ、帰るね」って言った後、何かをブツブツ言っているようなサキさん。

私も一緒に、おうちに帰りたい
何となく、そんな風に聞こえた。昨日のサキさん。

やっぱり、それが涙の原因なのかな?


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2 コメント

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家内も (Unknown)
2019-02-01 08:26:46
七年間特養さんに世話になってます、たまには家に帰りたいやろうと、昨年、看護師さんに、おむつ交換を習いに行き、今週末、七年ぶりに帰ります。ご主人さんも、おむつ交換できたら、家に帰ってもらえるのにね、
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Unknown (サキさんの夫)
2019-02-02 00:00:32
7年ぶりの我が家ですか、奥さん、うれしいでしょうね。
私は、家でみていたときに、オムツ交換したことがあるので、出来ることは出来るのですが、ベッドへの移乗や、食事のことを考えると・・なかなか。
奥さん、家でどんな顔をされるか、どんな反応があるか、楽しみですね。
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