サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

口は口ほどにものを言う

2018年05月30日 22時37分57秒 | 今日のサキさん
歯ぎしりのせいで、下の前歯がどんどん引っ込み、歯並びがとっても悪くなってしまったサキさん。スプーンを口に持っていっても、半分くらいしか口の中に入りません。しかも、歯の前に残ってしまうものもあります。口の中に入ったと思っても、リスやハムスターの頬袋の様に、奥の方に食べ物が残っていることも多くなりました。

歯ぎしりだけ、何とかならないかな。

今日も、お姉さんに食事介助の一切を任せて、私はサキさんの横で、ちょっかいを出すだけです。そして、サキさんは、好きなもの(卵やサツマイモ)が口の前に運ばれると大きく口を開くくせに、ご飯だけの時は、ちょこっとしか口を開きません。しっかりと自分の意志を表している感じです。

でも、介助している身からすると、全て、しっかり口を開けて食べてほしいのですが。しかも、表情は、思いっきり渋い顔のままです。もちろん笑顔を見せることもありません。

しかめっ面で食べてても、おいしくないだろうにな~・・と思うのですが。

それでも、時間をかけて今日も完食。やっぱり、お姉さんの介助の時の方が、食が進んでいるような気もするな。

その後、お姉さんによる歯磨きタイム。思いっきり口を堅く閉じて抵抗するサキさん。今のサキさんが、一番自分の感情を表現できるのが、口なんだろうな。

大きく開いて、食べ物を催促したり、閉ざして拒否したり。すっぱいものや辛し和えなどの刺激のあるものに、思いっきり口をゆがめて反応したり。

サキさん、しゃべらないけど、
口は口ほどにものを言う


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