サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

あまりに突然

2017年03月26日 19時51分02秒 | 私の日記
お隣のご主人が亡くなった

おとといの夜中、遅くに帰ってきた娘が私に「ほれ」と紙を見せた。

そこには、お隣さんの名前の訃報が・・・。
「え、おばあさん 亡くなったのか?」
私も娘も、順番からすれば「おばあさん」だとばかり思っていた。でも、喪主の名前が思っていたのと違う

お隣の長男の名前がそこにあった。

そして、良く見直してみると、お隣のご主人の名前が最初に書いてあった。

「はあ、ハア、はあ?」
娘としばらく、言葉にならない うめき声 に近い「はあ」が続いた。

2週間前、町内の総会で、隣の席でお酒を飲んだばかりだ。

1週間前、先週の日曜日は町内の役員の引継ぎ会で、皆さんと楽しい時間を過ごされていたという。

あまりに突然、突然だった。

今日の朝、ご主人の葬儀が営まれました。

いつも元気に明るい笑顔を振りまいてくれていた、お隣の奥さん。
サキさんの事も話してあり、涙ぐんで心配してくれることもあった。
頼れるお隣さんだった。頼りにしているお隣さんだった。
町内の事もいつもご主人に助けてもらっていた。

初めて身内以外の葬儀で泣いてしまいました。

認知症やガンなどは、悲しい病気だけど・・、ある程度こちらに覚悟」する時間を与えてくれる。
心の準備の時間を与えてくれる。
夫婦同氏、お互いを見つめあう時間を与えてくれる。でも

お隣さんは、そんな時間を与えてもらえなかった。あまりに突然だった。誰一人、想像だにしていなかった。

あんなに明るく元気なお隣の奥さん、今日はとても小さく見えた。
すすり泣く奥さんの姿を凝視できなかった。

突然死は、介護や看病の辛さはないけれど、残された人間にとっては、残された家族にとっては、残された妻・夫にとっては、ぽっかりと空いた穴が大きすぎる。

私の父も54才で突然死(脳卒中)
すぐ上の兄も54才で突然死(朝、起きてこない兄を心配したお義姉さんが、お越しに行ったときには亡くなっていた)
そして、昨年、長男が67才で孤独死。おそらく、脳内出血系の突然死だと思う。

いずれの場合も、残されたものの悲しみはとてつもなく大きなものだった。頼るものが大きければ大きいほど、そのダメージは大きい。私の母親も、夜な夜な父の遺影の前で泣いていた。

もっともっと、サキさんに向き合っていかなければと改めて思わされました。

お隣のご主人のご冥福をお祈りいたします。
そして、奥さんが、いつもの明るい奥さんに戻れますように


何かあれば、頼りない私ですが、たまには頼ってくださいね。


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