サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

リロケーションダメージ

2016年03月17日 22時18分52秒 | 私の日記
介護職員初任者研修で習った言葉です。
リロケーションダメージ

環境が変わることで混乱したり、分からなくなったりして受けるダメージのことだそうです。住み慣れた家を引っ越したり、入院したりで大きく生活環境が変わることが、認知症の人を混乱させます。今まで右側に置いてあったものが左側になっただけで混乱することもあります。サキさんにももちろんありました。
平成25年の1月から階段が危なくなってきたので1階で寝起きするようになりました。
同年の2月からベッドを利用(それまでは床に布団を敷いていました)
同年の5月、初めてショートステイを利用しました。これがサキさんにとっては最も大きなリロケーションダメージだったと思います。ここからサキさんは抗精神役を服用するようになりました。そして・・・・。

このリロケーションダメージは認知症の人の話だと思っていましたが、私たち(特に私)にとっても身近な問題です。

ガラケーからスマホに変わった。(未だに電話の出方、切り方がよく分からない。)
そして、ついこの間、先週の日曜日。私がブログを更新しようと悩みながら文章を書いていると、写真の貼り付けがうまくいかなくなり、そして突然、
再起動します。WINDOWS10へ勝手にアップデイトしようとしているではありませんか。たぶん出てきたメッセージをろくに見ずにOKボタンを押してしまったのでしょう。そして今 WINDOWS7 から WINDOWS10に変わってしまいました。自分の意志とは関係なく環境を変えられてしまいました。サキさんと同じです。自分の意志とは関係なくショートステイに入れられたサキさん。自分の意志と関係なくWINDOWS10になってしまった私。全然慣れません。違和感の塊です。

スマホもWINDOWS10も、より便利になったはずなんでしょうが。今までの慣れ親しんだものがいいです。古くても多少動きが悪くても、安心できるもの、ほっと出来るものはいっぱいあります。

進化、変化についていけない人もいっぱいいます(認知症でなくても)ただ、これで認知症の人の気持ちが少しだけわかったような気もします。


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