サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

難しい利用者さん

2019年01月25日 21時28分47秒 | 介護日記
サキさんの特養さんに新しく入られた利用者さん。

やっぱり、苦手だ。避けようとしている自分がいる。

その方の口から出てくるのは、人と敵対するかのような言葉ばかり。
「腹黒い人たちばっかりやね」
「何笑ってごまかそうとしとるの」
「嘘ついたってね、みんな承知やで」
「警察に言ったるで」
そのくせ
「警察は何もしてくれんけど」

何か、とっても切なくなってくる。

私は、週に2回、サキさんの食事介助に行くだけなので、この方と、どのように接していいのか、悩んでいる。何か言うと、かえって火に油を注ぎかねない。関わらないように、目が合わないように・・・、何か卑怯な感じもするが、私は、責任をもってこの方と関われるわけでもないし、また、そんな自信もない。

関わらないようにしても、もこうから向かってくる。

Aさん「おじさん、おじさんはこのおばさんの何なの?」
まず、このおじさん、おばさんにむかつく。病気と解っていてもすごくむかつく。
私「夫です、私たち夫婦なんです」

Aさん「これから私が言うことに、このおばさんが何か言っても信じたらあかんよ」
私「いや、うちの奥さんは病気で、もうしゃべれなくなっちゃいました」

Aさん「悪い事ばっかするで、そういうバチが当たったんやわ」

このへんのやりとりの最中に、施設のスタッフさんがやってきて、この利用者さんを私とサキさんから離してくれました。

すぐに悪いように悪いようにとり、他人にケンカを売るような言い方をされる。

病気だとは分かっていても・・・。せっかくの食事介助も楽しくなくなってくる。その利用者さんの言動ばかり気にしながらサキさんの介助をしている。

本当にイヤになる。そんな自分も、逃げ回っているような自分もイヤになる。
家族の会の一員として、認知症の方のために何とか力になりたいと、口では言っていても、実際にはうっとうしがっている、無視しようとしている。

サキさんの食事介助に行くのも、だんだん、気が重くなってきてしまう。

あの人は、明日は、おとなしくしてくれてるだろうか?