分子栄養学講師の気ままなブログ

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SIBOシーボから繋がる身体の不調とコレステロール不足

2019年01月28日 | 身体・健康

胃と腸の不調が様々な身体の不調に繋がっているということが、

前々回と前回の記事

食後の膨満感、げっぷ、腹痛、繰り返す便秘や下痢はSIBOが原因かも?

SIBOシーボと小腸腸内細菌の異常繁殖…。殺菌には胆汁酸が必要だった!!

のなかで少し見えてきました

 

まさか膨満感、ガスっ腹、下痢などが、小腸の細菌の異常繁殖が関係、

更には菌の繁殖が、肝臓で作られる胆汁酸の不足に関係しているなんて…

 

そして今日はさらに、そこから繋がる身体の不調についてっ

 

胆汁酸の不足は、コレステロールの不足

さらにはコレステロールが作られる場所、肝機能の働きに関係している可能性があります

(胆汁はコレステロールを材料にして肝臓で作られるため


お酒の飲み過ぎによる疲弊🍶

(肝臓はデトックス臓器アルコールの分解に大忙しになります)

糖質過剰による脂肪肝🍝🍜

甲状腺機能低下によるコレステロール不足(←コレステロールはしっかりあるのに上手く利用できない身体)

 

もしコレステロール不足が起きているのなら、

コレステロールを材料にして作られる他のものも往々にして不足するのは言うまでもありません

 

コレステロール(脂質)を材料にして作られるもの》

・コエンザイムQ10 (大量のATPを作れる電子伝達系で必須・抗酸化作用…etc…)

・コルチゾールや性ホルモンなどの全てのホルモン(コルチゾールは抗ストレス・抗炎症作用、血糖調整…etc…)

・ビタミンD(骨、免疫、腸内修復に関与し、ホルモンのような働き、抗炎症…etc…)

・丈夫な細胞膜(膜の構成成分の多くは脂質、膜がもろければ栄養吸収阻害、酸化ストレスに弱い微弱な膜…etc…)

など、とっても重要であることが分かります

 

 

逆流性食道炎、胃炎という炎症を抑えるためにコルチゾールが必要になりますが、

コレステロールが不足していたらこの炎症を抑えられません

 

電子伝達系は解糖系と違い沢山のエネルギーを作れるのに、コエンザイムQ10が不足すればこの回路は停滞し、

疲れやすいです

 

解糖系に頼るので糖が切れたらすぐに甘いものが食べたくなります

欲求に任せて糖質ばかり摂っていると、そこで血糖値の乱高下が起こります

血糖値が下がり出したら血糖値を上げるためにコルチゾールの登場…

といきたいころなのですが…

コルチゾールは足りていないので低血糖になりやすいです

 

SIBOシーボによって小腸や大腸の菌が異常繁殖していたら、

腸も炎症を起こしていると考えられますが、腸の働きを修復するビタミンDはコレステロールから合成、

炎症を抑えるコルチゾール不足に加え、ビタミンD不足も重なってなかなかよくなっていきません

慢性炎症がリーキーガットに繋がります…

 

さらに腸は免疫を司るため、免疫力は低下

ビタミンは腸でも作られるため、ビタミン不足にも繋がります

 

ただの胃腸のトラブル、されど胃腸のトラブル


疲れやすいとか、胃が痛いとか、下痢をしやすいとか、乾燥肌・アトピーだとか…

一見関連のないことに思えても、身体の中では全て繋がっています

まるで負のドミノ倒しのようにして、はじめは1つの不調だったものが、その他諸々の身体の不調としても現れている可能性があるのです

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