脳科学医が教える 他人に敏感すぎる人がラクに生きる方法
浜松医科大学名誉教授、医学博士高田明和さんが書かれた本です
なんと現在80歳を超える、現役HSP
(なんとも心強いです)
"脳科学医が教える"というフレーズに惹かれ。。
どんな"ためになる"アドバイスが書かれているだろうと期待して読みましたが
正直、内容はわたしの期待したものとは少し違いました
脳医学的な観点から、具体的なアドバイスが書かれているのかと期待していたのですが
どちらかというと、HSPの特性だから、気にしすぎない方が良い
とか、ひとりの時間を作りましょうとか、そういった大まかな抽象的アドバイスが書かれています
ある程度、自分の生きづらさを前向きに既に捉えられている人にとったら納得のいく内容かもしれませんが、そうではない人からすると、正直少しがっかりかもしれません
(言い過ぎ)
完全八方ふさがりなHSPの人たちからすると、、この本はほんの少しだけ前向きにはなれるかもしれませんが
長年生きづらさに苦しみ悩んだわたしからすると、きっとこの本を読んだだけでは決して納得はいかないと思います
何故なら、"自分は気にしすぎる性格だ"ということは、嫌というほどわかっているのに、それを、『あまり気にしすぎないようにしましょう』と言われたって、その方法が分からないから長年悩んでいるんじゃないか!とつっこみたくなります
そんなアドバイスは少し心を開いた友人知人からとっくにもらってるよってね。。
とは言いましたが
この本、生きづらさを感じる人には是非読んで欲しい
(え?役立たないんじゃないの?)
と思われたでしょう
違うんです
それでもこの本はめちゃくちオススメしたい本なんです
その理由は、この本を読む目的は、別にあるからです
本の題名にあるように、"ラクに生きる方法"を求めてこの本を読むのではありません
(もちろんこの本に救われた人も、救われる人も、間違いなく大勢いるとは思うけれど)
高田明和博士ご自身の生きづらさ、体験をもとに色々とアドバイスがこの本には書かれていますが、その生きづらさの内容が、まさにHSPとグレーゾーンアスペルガー(隠れアスペルガー)の特徴(症状)そのものであり、その特徴をよく捉えているんです
(ちなみに、隠れアスペルガーとは、発達障害カウンセラーとして活躍されている吉濱ツトムさんの提唱する概念です)
それ(HSP、隠れアスペルガー)を知る上では、高田明和博士のこちらはとても参考になる本です
こちらの本に書かれたまさに”症状”とも言い換えられる高田明和博士のエピソードを、本より一部抜粋してご紹介します
人の気持ちを気にしすぎてしまう(P,34より)
~略~特に顕著だったのが、誰かと会った後でした。
その場はなんとか楽しく過ごせたはずなのに、帰宅してから、あの発言は相手を不快にさせたのではないだろうか、楽しいと感じていたのは私だけで、相手はそうではなかったかもしれないという思いが頭をもたげるのです。
誰かと会うたびに、答えのない反省会をしているようなものでした。
そしてこの反省会は、最終的には不快にさせてしまったに違いないという確信に行き着き、相手の真意などそっちのけで、不快だったに違いないのだから謝らなくてはいけない、という思い支配されてしまうのが常でした。~略~
といった具合に…。。
HSP、グレーゾーンアスペルガーにどういった症状があるのか?という事を、この本を読んでいると、とっても勉強になります
というのも、HSP(グレーゾーン発達障害)の症状は多岐にわたります
先に例を挙げた高田明和博士のエピソードにしても、その様々な症状のほんの一例に過ぎません
自分自身が持っている症状の全てを、当人すらわかっていない可能性があるのです
(自分がどれくらい気にしすぎなのか…自分がどのくらい他人と違うのか…ということも具体的には本人も全然気付けてないし、ましてやそれが症状とは思いもしない)
”症状”という理解に辿りつけない事の理由には、もちろん発達障害やHSPという概念を受け入れていない(または知らない)ということがまず一つ。
と、プラスして他にもあります
HSP、グレーゾーンの発達障害は、自分が何となく変、生きづらいな、と思っていても、それを周りの人に上手く伝えることが出来ないということもあると思います
たとえば、『相手に言ったことを、わたしっていつまでも気にしちゃうんだよね』
と、誰かに相談したとしても、軽く、遠慮がちに話してしまいがちです
そのため、相談を受けた方も、まさか夜も眠れないほどに気にして、当人が悩んでいるなどど、その度合いまでも知る術はありません
ハッキリいってその深刻さは他人と比べると明らかにちょっと異常
HSPや発達障害の脳の不具合からくる症状に他なりません
けれど、本人すらも自分がいかに他人と比較して過度に深刻なのかを、客観的に捉えて見ることが出来ないためその異常さに気付けません
終わりのない生きづらさのどん底まで落ちていきます
それが症状だと知るに至れないんです
自分でも気づかない多くの生きづらさの要因たちが、脳からくる症状のひとつひとつのせいであると自分自身で自覚出来れば、だいぶ前向きに考えられるようになります
そのためにも、自分の症状をまず知る、己を知る、ということはとっても重要になっていきます
まずはどんな症状が自分にあるのか?
その症状を知る上で、この本に書かれている高田明和博士の体験談がとても(良くも悪くも)症状としてよく現れているので、役立つと思います
あ〜、この人わたしと全く一緒だ
と、驚くほどわたしとおんなじ症状が度々本の中で登場します
クラスに1~2人はいると言われる超過敏な人たち
この本を是非読んでみて、高田明和博士のエピソードが自分とどのくらい一致するのか、自分を思い返しながら見てみて下さい
そして、自分と同じとところもそうでないところも含め、沢山の症状(特徴)を知っていって下さい
(自分と同じようなことで悩んでいる)1人でも多くの人から、その人自身の悩みのネタ、症状などを聞くなどして、ひとつでも多く知ることが大切です
また、本の中に書かれる、自分と同じような気質の人のエピソード、その人の考えを、第三者として見ることで、自分の中にもあるその異常さにも気付きやすくなります
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