斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

「高専vs大学「奨学金延滞率」の違いは衝撃的だ」の記事が衝撃的だった件

2017年04月28日 09時06分44秒 | 斎藤秀俊の着眼
東洋経済の記事で高専vs大学「奨学金延滞率」の違いは衝撃的だという記事が出されました。
どちらかというと衝撃的に心配になった記事でしたが、

1)日本の教育機関にとって、大きな課題となっている奨学金の延滞問題。高専の奨学金延滞率をランキングにまとめた。

2)半数近くの23校が延滞率0%

3)高専の学生たちは専門教育をしっかり受けている。だから、社会からのニーズが高い。それを裏付けているのが、延滞率の低さ。

という内容でした。卒業後にお金に困らないということを言いたかったのでしょうが、「高専教育を受けた人たちは、まじめで素直な人間に成長していく」という、全人教育の成果を見逃すわけにはいきません。


本日の中日新聞の中日春秋欄

2017年04月28日 07時15分05秒 | 斎藤秀俊の着眼
中日新聞の中日春秋欄を拝見しました。

東日本大震災で津波が襲った宮城県東松島市の野蒜(のびる)小学校体育館。昨日は仙台高裁で当時の学校の避難誘導のあり方についての判決がありました。通常の記事であれば、判決内容について報告があるだけなのだろうけれども、この欄では震災前から行われていた学校の地道な取り組みについて触れています。

民事法廷で原告、被告の双方が争うということは、それぞれの主張をぶつけることになり、最後は単純化された論理のもとで判断が示されます。学校は「ういてまて教室を毎年開催して備えていた」と大変すばらしいことを行っていたのですが、原告の争点はそこではないので、判決だけでいえば、「避難誘導のあり方」だけに判断が下されます。だからといって、学校の存在すべてが問題であるということではないという思いが伝わってくる欄でした。