今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

八事山 興正寺(愛知県名古屋市昭和区八事本町)

2017年12月11日 | 神社・仏閣
興正寺
重要文化財の五重塔があると云うことを知り、数年前に訪れたことがあったが、生憎のどしゃ降りで軒下から眺めるだけ
また、大仏を鋳造し完成間近ということも、その時に聞いていたので機会があったら訪れようと考えていた
専用の立体駐車場があるが、私の車は高さがあるため特別許可をもらい、中門前に駐めた

中門
かつては「女人門」と呼ばれ、修行の場である東山と西山の境に建ち女人禁制を守っていた
昭和29年、「中門」として現在の五重塔前に移築された



釈迦牟尼大仏(平成大仏)
中門越しに見えるは大仏だ。「えっ、この場所に」が最初にでた言葉



平成26年9月に「国家安穏」の祈りを込めてこの地に安置された
楽しみにしていた「大仏と五重塔」だが、その楽しみが一瞬で終わってしまった…



高さ約7m、重さ約6t、青銅鋳造に漆塗り仕上げ。顔立ちも美しい






手水舎



五重塔(重要文化財)
塔を撮るベストポジションが消えてしまったことは残念だ



文化5年(1808年)に建立、高さは30m。
高さがあるため全体を撮れる場所は2か所、大仏が安置されたこともありそれが1か所になった



塔そのものを本尊を見たて、中心柱に大日如来を配し、その四方に、 阿閦如来(東)、宝生如来(南)、阿弥陀如来(西)、不空成就如来(北)が安置されている






八事山の霊水



西山本堂
寛延3年(1750年)五世諦忍和尚が西山阿弥陀堂として建立



本尊の阿弥陀如来をはじめ、弘法大師、大隨求明王、不動明王などが祀られている



能満堂
亨保2年(1717年)尾張徳川家六代藩主継友公の寄進。本尊は虚空蔵菩薩(秘仏)



不動明王の石仏



歴代墓所



大日堂と鎮守社
八事山内で最も高い所にある建物



元禄10年(1697年)尾張徳川家二代藩主光友公が、母の供養のために鋳造させた高さ約3.3mの大日如来像が総本尊






弘法堂(開山堂)
弘法大師、開山天瑞圓照和尚、興正菩薩叡尊の三祖を祀る



この辺りで若者を多く見かけるので尋ねると、中京大学の学生だという。側に大きな建物があったのが大学だった
さらに「奥の院」へと歩を進めると、お堂が見えてくる



不動護摩堂
覚鑁上人作といわれる不動明王を祀る



お堂前にある不動明王の石仏



東山本堂
本尊は阿弥陀如来。歴代先師位牌を祀る






元の場所に戻ろうとしたが一般墓地に迷い込んでしまった。方向音痴は辛い…



圓照堂
永代供養や納骨堂の施設



観音像の姿が美しい



境内のお堂の中では一番存在感がある






1時間近く歩き、やっと本堂に戻ってきた



観音堂
開山天瑞園照和尚が建立。本尊は正観世音菩薩(秘仏)



鐘楼



念願が叶って晴れた日の「五重塔」と美しい「釈迦牟尼大仏」を拝観することができた



撮影 平成29年9月25日

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-12-11 17:38:10
釈迦牟尼大仏=平成大仏とはまさか平成に作られたものではないでしょうね。外に雨ざらしというのはチト管理不十分というか、ほったらかしの感もありますが、方々では全て屋外でしたでしょうか。
余りにも五重塔の真ん前なのでそのような意識が働きます。いずれの仏像にしてもよく外に放置して長持ちしていると感心します。我が家の亙はそう長くは持たないと思います。
空が青く人が入らない構図はいいですね。トヨタの町、名古屋ですか…ありがとうございました。
まさに平成生まれの大仏 (2014kurumatabi)
2017-12-11 22:44:50
コメントをいただきありがとうございます。
釈迦牟尼大仏は平成26年に鋳造されたものです。観ていると長い歴史を感じさせる大仏で、私も驚いています。

私が訪れた寺で大仏を屋外に安置されているのは、青森県の青龍寺の大仏と鎌倉大仏を含めて興正寺が3体目になります。仏像の魅力は人間と同じく顔だと思いますが、いずれも美像です。

今は個人情報保護法の関係もあり、人が入り込まないように注意して撮っています。実は観音像付近で、日本人離れしたスタイルの女優かモデルのような美人に出逢いました。一人だったら撮らせてくださいとお願いしていたと思いますが、両親と一緒だったので止めました。思い出しました。

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