この日は朝から雨が降ったり止んだりで、何処へ行こうか運転席で地図を見ていると、ドアを叩いて私に話しかけようとしている初老の女性が
札幌ナンバーだったので声をかけてくれたそうだ。遠いところからよく来てくれたと感謝もされた
話しのなかで、その女性に紹介されたのが「堅田の浮御堂」である
宿泊していた道の駅から10分もかからない距離にあるという
さっそく向かうことにした。寺の近くの無料駐車場に車を駐め、雨が止むのを待つことにした
駐車場から寺の門が見える
小降りではあったが傘を片手に入ることにした
竜宮造の山門
「浮御堂」と刻まれているが、正式には 海門山 満月寺 という。
995年頃、比叡山の源信僧都が、湖中に一宇を建立し、自ら一千体の阿弥陀仏を刻んで「千仏閣」「千体仏堂」と称し、湖上通船の安全と衆生済度に発願したのに始まる
浮御堂
周辺を歩いてといっても、この方向から眺めるだけになる
観音堂
雨が強くなってきたので雨宿り。避難する場所はこのお堂しかない
十一面観世音
薬師如来
雨が止んだので、お堂から外に出る。松尾芭蕉もかつてこの寺を訪れている
芭蕉句碑
元禄4年(1691年)8月16日 十六夜の月見の宴を門人達と行った際に詠まれた句が刻まれている
「鎖あけて 月さし入れよ 浮御堂」
「比良三上 雪さしわたせ 鷺の橋」
団体客もいなくなったので浮御堂の方に行くことにする
団体客の9割は女性、神聖な場所も華やいだ雰囲気になる
遠くに見えるのが「琵琶湖大橋」。私がよく利用する道の駅が側にある
裏に廻ると「浮御堂」の額が
その手前には、狭い空間だが能舞台がある。演者が仏に舞を奉納したという
御本尊は秘仏。周りには千体の阿弥陀仏が並べられている
空も少し明るくなってきた。山門を後に駐車場に向かう
撮影 平成26年10月20日