今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

遍照山 錦織寺(滋賀県野洲市木部)

2019年07月11日 | 神社・仏閣
遍照山 錦織寺(きんしょくじ)
真宗十派の1つ、真宗木辺派の本山である。院号は天神護法院。本尊は阿弥陀如来
寺の駐車場が満車だったため半キロ程離れた神社の境内に駐めた



「親鸞聖人御舊蹟」と刻まれた石碑がある
嘉禎元年(1235年)、親鸞が関東からの帰洛の途中、毘沙門天の霊告を受けて当寺に立ち寄り、「阿弥陀如来座像」を安置したとされる



表門(滋賀県指定文化財)
一間薬医門。18世紀前期の建立
物々しい雰囲気だと思っていたら、何と「門主継職式~法灯継承~」の記念すべき日であった



中門
境内には正装した関係者ばかりで、普段着は私ひとり。観光で写真を撮りに来たと告げると快く迎えてくれた



正面の築山の奥に「御影堂」があり、関係者が忙しく出入りしている



御影堂(滋賀県指定文化財)
元禄14年(1701年)の再建
記念撮影のベンチが置かれているということは、この場所が撮影ポイントということになる



親鸞が滞在中に「顕浄土真実教行証文類」全六巻の内最後の二巻、 真仏土・化身土之巻を作成した



鐘楼






天安堂
創建は天安2年(858年)、天台宗の慈覚大師円仁により、最澄が比叡山を開く際に霊木で作成した鞍馬寺の毘沙門天像と同木同作の像を、天安堂(毘沙門堂)を建立して祀ったことによる
境内の中では一番古い歴史を持つ



堂内に安置されている「毘沙門天像」を撮る
この後、資料を得るため休憩所に入ると湯茶の接待を受けた
一人の男性から、一眼のデジタルカメラについて質問を受け、応えているうちに意気投合し、天安堂内で撮りなさいと言ってくれた



再び戻り、事情を話し堂内で撮る許可を得た



像の特徴について、『阿婆縛抄第百二十六』に儀軌が書かれており、右手に戟、左手は腰とあるが、鞍馬寺は逆になっているという



邪魔にならないように素早く行動したためか像にピントが合っていない



天安堂襖絵(久保田米僊作)
襖絵制作のため、明治11年(1878年)錦織寺に逗留する



襖絵の前に椅子や座布団が置かれていたのを、係の人が片付けてくれた



さらに、お土産まで持たせてくれた。感謝したい






三王社



阿弥陀堂
阿弥陀堂は天保2年(1831年)の再建。本尊は一尺八寸の「阿弥陀如来像の座像」



堂内の様子









阿弥陀堂(手前)と天安堂(奥)



御影堂



講堂



手水鉢



撮影 令和元年5月19日
コメント
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