湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

投句の心得

2019-10-14 17:51:47 | 文学
昨日オンエアのNHK俳句の中でこんなものが公開されていました。

番組ホームページからネット投句をすると、葉書による投句と体裁を揃えて葉書大の紙で選者に渡るのだそうです。
付箋で隠されているのは住所などの個人情報と、選者がつけた順位メモです。
選者の長嶋有さんが言うには、ネット投句で多いのが同じ内容でちょっと違う俳句もとりあえず送ってしまう「A案B案タイプ」なのだとか。番組では自分で選ばないのは俳句の愉しみを放棄していることだとソフトに言っていましたが、17音の中で一部の単語や語順や助詞を変えたA・B・C・D…案を、手軽だからって全部送っちゃうのはNGですよね。
どれがベストか選ぶのは作者自身。そこまでが作句の作業でしょう。
ひねり回した揚句「最初に素直に詠んだパターンの方がよかったのに」と他の人に言われたとしても、自己責任。悩んで分からなくなって歯がゆくても、それも修行ってことです。
兼題「かまどうま」の入選作で、私が最もリアルな面白さを感じたのは次の作品でした。
ふへへへと言ってゐさうな竈馬(いとど)かな  渡辺貴子
コメント
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