神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

10月歌会に出した歌

2017年10月30日 09時45分47秒 | 短歌
さて皆様、恒例の今月の歌会に出詠した歌のご報告です。

今月の歌会のお題は「大」でした。

以下、昨日歌会に出した私の歌会御礼を転記させていただきますね。



★ご婦人をたたくためではありません殿方手足大きくあれど

実は先月、夫は仕事でトラブったようで、ある朝、突然私に殴りかかってきたのです。
その前日は久しぶりにすき焼きをして上機嫌だった夫の翌朝のその変貌ぶりには驚きました。

私を殴ろうとした理由が「前日の夕食の時間が早すぎたから」という訳の分からないものでした。

それで私が「それなら支度ができていてもあなたが食べなかったらよかっただけのことなのに」と言い返しますと、テーブルの上に置いてあった梨を私に投げつけようとしたのです。

傍にいられなくて私は家出しました。高知の実家、東京の娘のところ、近江八幡の長男のところというふうに転々と・・・。(笑)

高知にいるときに、夫からメールで、「仕事でトラブってしまったが、なんとかなりそうだ」と。

それで夫の急に怒った理由がわかったのでしたが、私は数日間生きた心地がしませんでした。

その事実をそのまま詠わないで、あえて「ご婦人」とか「殿方」と他人事のような表現にしました。

その詠い方がまずかったのか、点も入らなかったし、初回コメントもいただけませんでした。
やはりもっと直詠したほうがよかったかも。

追加コメントくださった皆様、ありがとうございました。うれしかったです。^^

夫は普段は優しいですし、近所の人たちにも「いい人」と評判がいいのですが、どうかすると、こんな人にも変貌するのです。

今回も離婚まで考えました。

が、私も、聴覚障害という弱みがありますので、過去も我慢してきましたが、今回もうやむやに・・・。

せめて歌にして、自分の心の均衡を保っています。(苦笑)

この家出のことはブログにも書きました。9月22日から29日あたり。お読みになりたい方はどうぞ。(笑)

夫は、その後、そんなことはすっかり忘れてケロッとしていますけれども・・・。

  *

・Iさんからいただいたコメント
 近頃あった何かを揶揄しているのでしょうか?
 私の場合は、この歌を読んで幼い頃が思い出されました。母が父に叩かれて厨の暗いところで泣いていました。
私も二回くらい叩かれました。父は力仕事する人だったので手はとても大きな人でした。

一むかし前の男性はこのような人が多かったのではないでしょうか。
女性の地位の低かった時代の切ない歌で、しかも懐かしさがこみ上げてきました。
殿方という古風な言い方がいいなぁと思いました。私の感慨からすると「足」はない方がいいと思いました。

・Kさんからいただいたコメント
Iさんもお書きのようにDVを思わせる歌ですけれど、殿方という言い方をされているのでそこまで読むのは読みすぎかなと思いましたが、殿方と言わざるを得ない状況に置かれておられるのかとちょっと心配になりました。

・Tさんからいただいたコメント
これは社会詠的なお歌に思えました。
DVのことだと思います。

DVは恐ろしいですね。
だいたい気の弱い、外では「いい人」をやってストレスをためているような男性が
妻に向かって、暴言を吐く、暴力を振るう・・・
そして妻もたびたびお前は馬鹿だとか、値打がないなどと言われるうちに
無力感にさいなまれる。

廻りが「逃げなさい」と言っても逃げない。逃げられない。

このお歌はそうした事件なり、身近にいる人のことを
やんわりと穏やかな言葉で詠み、
しずかに諭すようでもあります。

ただ気になったのは「ご婦人」「殿方」がなんとなく
古い感じなこと。
いやむしろ、その古さが、作者が工夫したことかもしれませんが。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿