神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

真面目こそ怖い

2018年03月02日 18時32分25秒 | 私の意見
夫は明日早朝からまた帰省する。

今度は義母の実家の墓参りである。

多忙であるが、義母の姪が実家のお墓の場所がわからないというので、
一緒について行ってあげるのだ。

義母の姪(夫の従妹)は、今までも行くときはいつも私の夫に頼ってくる。

お墓の場所を覚えていないと。

私は内心、もう何回か行っているんだから、いい加減に覚えてよと
思っているが、言わない。

なぜなら、彼女は、私の夫に同行してもらいたいからの口実だと知っているから。

彼女の息子さん夫婦がお墓参りに行きたがっているから
案内してと言ってくるときもある。

まあ、彼女も嫁いでいるから義母の実家のお墓に対して責任がないといえばそうだが、
しかし、わが家も義母の実家のお墓の責任まではもてない。

ほかにお墓参りする人がいないから、ずっとしてきたけれども・・・。

義母存命中は強制的にさせられてきた。

義母は女学校のクラス会などに帰省することはあっても、自分はお墓参りをしなかった。

それでいて私達には、お墓の掃除をしてくれている人にお礼をもって挨拶をしてきなさい
と命令をされるのが堪えがたいときもあった。

若かった私は、それをわれわれに要求するのなら、まず義母が行くべきだし、
お墓の掃除をしてくれている人へのお礼は義母がするべきだと思ったのだ。

義父のお姉さんは、いつも私に、「あなたは行く必要ない」と言っていた。

が、夫は、義母のお父さん(夫の祖父)に可愛がられた記憶があるから、
私のような違和感はなかったようだった。

私も、義母がお墓参りするのなら従ったと思うが、自分は全く行かないのに、
私達に強制するのが嫌だったのだ。

今また、夫の従妹が夫に、「お墓参りに連れて行って」というのに違和感を覚える
私は心が狭いのだろうか?

私は悩む。

*

・姑の実家の墓に墓参りせよとぞ言はれ続けてきしよ

・姑(はは)がせぬその墓参り嫁にきしわれに押し付けをりしを怒る

・嫁ぎこし家の墓参はしてゐしが義母の実家の墓参までなぜ?

・強かりし姑(はは)に反抗できざれば憤りつつせし墓参り

・いま姑(はは)の姪はわが夫たよりにし案内してと甘えくるなり

・神様であらぬ私は忘れざりわれに墓守り押し付けし姑(はは)

・誰も来ぬ墓は藪蚊のたまり場で行けばたちまち蚊に血を吸はる

・みたりゐし息子ふたりは戦死して残る一人は雲隠れす

・雲隠れしし長男が姑の長兄なればお家断絶

・帝大を出でしインテリなりしかど女に狂ひ屋敷無くせり

・くそ真面目こそ恐ろしきことを知る殊に女に狂ひしときに

・離婚せし夫婦二人の二人子のその後は哀れ哀れすぎるよ

眼の見えなくなった友人の孫

2018年03月02日 08時27分24秒 | 友人
数日前の帰省のときに訪問した、目の見えなくなってしまった友人には5歳の孫がいるらしい。

これは彼女の娘さんの孫だ。

この娘さんは名古屋で公務員をしているが、この娘さんはもちろん、
その娘婿さんもとても思いやりのある人で、
目の見えなくなった友人のことをいろいろ気遣ってくれるらしい。

前の記事にも書いたが、
この友人の連れ合いも、くも膜下出血の後遺症で体が不自由になっている。

だから、彼らが名古屋に行ったときは、名古屋駅まで迎えにきてくれたり、
その後の行動にも、最大限の配慮をしてくれるらしい。

私は、娘さんがそんないい人と結婚したことを心より喜んでいる。

そして、さらに嬉しいのは、そのお孫さんが、すごくおばあちゃん思いなのだそう。

まだ五歳なのだが、友人が行くと、

「ぼく目の見えないおばあちゃんを守ってやらないといけないの」と言って、
手をつないでくれるらしい。

そこまではいいのだが、

柱があるのに、そのまま手をつないで引っ張ってくれたものだから、
友人は、その柱に思いきりぶつかった。

すると、そのお孫さんは、
「こんなだから、ぼくはおばあちゃんを守ってあげないといけないの」
と言ったそう。

自分のせいで大事なおばあちゃんが痛い目に遭ったとは思っていないらしくて、
そこが五歳児らしいと友人は笑っていた。

が、きっとこのお孫さんは、将来友人の力強いサポーターになることだろう。

大事なことは心だ。

友人は、目は見えなくなったが、しかし、こんな優しいお婿さんやお孫さんに恵まれて
果報者だと思う。

お金があっても、五体満足でも、家庭的に幸せでない人はごまんといるのだから、
私は、彼女の幸運を心より祝福したいと思う。

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・目の見えぬ友を助けるその孫は柱がありても友を引つぱる

・目の見えぬ人に見えるは心なり見えぬ心が一番見える

・難聴のわれに聞こえぬ人の声しかし心の声は聞こえる