全国5,6人のピロデミーファンの皆さま、お待たせしました。年末のお楽しみ、4回目を迎えたピロデミー賞各賞の発表です。
■映画部門
【今年の十本】(観た順)
『リトル・ミス・サンシャイン』(米/監督ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス)
『それでもボクはやってない』(日/周防正行)
『今宵、フィッツジェラルド劇場で』(米/ロバート・アルトマン)
『クィーン』(英仏伊/スティーブン・フリアーズ)
『善き人のためのソナタ』(独/フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク)
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(日/吉田大八)
『夕凪の街 桜の国』(日/佐々部清)
『ヘアスプレー』(米/アダム・シャンクマン)
『ボーン・アルティメイタム』(米/ポール・グリーングラス)
『やわらかい手』(英仏独ベルギー/サム・ガルバルスキ)
今年は例年に比べて映画鑑賞はやや控えめな感じだった。見逃したのもたくさんあるし。アジア映画はほとんど観られなかったし。新宿にシネコン出来たし、シネコンで観た映画は増えたし。そんな中だけど十本選んでみました。
長いブランクを経て周防監督が帰ってきた。痴漢冤罪という我が身にも降りかかりそうな社会問題をユーモアに怒りを込めて世に送り出した。よくよく考えなければならないのは、原爆の痛みは今も続いているという『夕凪の街 桜の国』。3人の女優のスッとした立ち居振る舞いに、世代をつなぐことの大切さを感じた。薬害肝炎の問題にも通ずるものがある。現代史を描いた『クィーン』『善き人のためのソナタ』の2本は、説得力のある物語を見せてくれた。テンションが突き抜けていたのは、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』。田舎の閉塞感とサトエリの勘違い女の対比が笑える。
ロバート・アルトマン監督の遺作となった『今宵、フィッツジェラルド劇場で』。監督なりの「さよなら」の仕方だったのかもしれない。
【最優秀女優賞】
マリオン・コティヤール 『エディット・ピアフ ~愛の賛歌~』エディット・ピアフ役
捲し立てるような口調、ステージに賭ける姿、気迫の一言に尽きる演技だった。
【最優秀男優賞】
ウルリッヒ・ミューエ 『善き人のためのソナタ』ヴィースラー大尉役
無表情の中に訪れる春の息吹を体現。映画を観た一ヶ月後に訃報を知った。合掌。
■ドラマ部門
【国内ドラマ賞】
『点と線』
昭和30年代の影を描いた力作。怒りとも嘆きともつかないラストに深い闇を見た。
【海外ドラマ賞】
『ザ・ホワイトハウス4』
選挙戦から再選、サムの出馬と飽きさせないストーリーとキャラクターたち。シーズン5以降の日本放送を強く求む。
【最優秀女優賞】
フェリシティ・ハフマン /『デスパレートな妻たち』リネット・スカーボ役
マーシア・クロス /『デスパレートな妻たち』ブリー・バン・デ・カンプ役
一見コメディに見えて、そこに潜む人間の業をシリアス交えて好演。
【最優秀男優賞】
キーファ・サザーランド /『24 シーズン5』ジャック・バウアー役
シリーズ最高のアクションだけでなく、極限に追い込まれるジャックの深い苦悩も表現。
■ゴールデン・タンジェリン賞(略してタジー賞)
最も「アレ」な感じの作品と俳優に贈られます。
【タジー作品賞】
『蒼き狼 地果て海尽きるまで』
最初から最後まで東映特撮モノのようなチープさ。30億も掛けたのに。さすが角川春樹。
『恋空』
観てもいないけど、女子中高生がスンスン啜り泣いてる姿を見て。場内が散らかりすぎて清掃に苦労した。
【タジー女優賞】
沢尻エリカ
菊川怜 /『蒼き狼 地果て海尽きるまで』ポルテ役
今年の沢尻サンは文句なしの受賞でしょう。作品とか関係ねぇ。セルフプロデュースの上手さに脱帽。2年連続受賞、おめでとうございます。菊川サンは、フツーに大根役者でした。 そういや一昨年のタジー賞差し上げた香椎由宇が結婚したね。なんだか。
【タジー男優賞】
織田裕二 /『椿三十郎』椿三十郎役
世界陸上と自伝出版分も上乗せして。クサイ台詞のたびに笑わせていただきました。こちらも2年連続の受賞。来年も期待しております。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今年もお付き合いありがとうございました。
皆さま、よいお年をお迎えくださいませ。。。
■映画部門
【今年の十本】(観た順)
『リトル・ミス・サンシャイン』(米/監督ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス)
『それでもボクはやってない』(日/周防正行)
『今宵、フィッツジェラルド劇場で』(米/ロバート・アルトマン)
『クィーン』(英仏伊/スティーブン・フリアーズ)
『善き人のためのソナタ』(独/フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク)
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(日/吉田大八)
『夕凪の街 桜の国』(日/佐々部清)
『ヘアスプレー』(米/アダム・シャンクマン)
『ボーン・アルティメイタム』(米/ポール・グリーングラス)
『やわらかい手』(英仏独ベルギー/サム・ガルバルスキ)
今年は例年に比べて映画鑑賞はやや控えめな感じだった。見逃したのもたくさんあるし。アジア映画はほとんど観られなかったし。新宿にシネコン出来たし、シネコンで観た映画は増えたし。そんな中だけど十本選んでみました。
長いブランクを経て周防監督が帰ってきた。痴漢冤罪という我が身にも降りかかりそうな社会問題をユーモアに怒りを込めて世に送り出した。よくよく考えなければならないのは、原爆の痛みは今も続いているという『夕凪の街 桜の国』。3人の女優のスッとした立ち居振る舞いに、世代をつなぐことの大切さを感じた。薬害肝炎の問題にも通ずるものがある。現代史を描いた『クィーン』『善き人のためのソナタ』の2本は、説得力のある物語を見せてくれた。テンションが突き抜けていたのは、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』。田舎の閉塞感とサトエリの勘違い女の対比が笑える。
ロバート・アルトマン監督の遺作となった『今宵、フィッツジェラルド劇場で』。監督なりの「さよなら」の仕方だったのかもしれない。
【最優秀女優賞】
マリオン・コティヤール 『エディット・ピアフ ~愛の賛歌~』エディット・ピアフ役
捲し立てるような口調、ステージに賭ける姿、気迫の一言に尽きる演技だった。
【最優秀男優賞】
ウルリッヒ・ミューエ 『善き人のためのソナタ』ヴィースラー大尉役
無表情の中に訪れる春の息吹を体現。映画を観た一ヶ月後に訃報を知った。合掌。
■ドラマ部門
【国内ドラマ賞】
『点と線』
昭和30年代の影を描いた力作。怒りとも嘆きともつかないラストに深い闇を見た。
【海外ドラマ賞】
『ザ・ホワイトハウス4』
選挙戦から再選、サムの出馬と飽きさせないストーリーとキャラクターたち。シーズン5以降の日本放送を強く求む。
【最優秀女優賞】
フェリシティ・ハフマン /『デスパレートな妻たち』リネット・スカーボ役
マーシア・クロス /『デスパレートな妻たち』ブリー・バン・デ・カンプ役
一見コメディに見えて、そこに潜む人間の業をシリアス交えて好演。
【最優秀男優賞】
キーファ・サザーランド /『24 シーズン5』ジャック・バウアー役
シリーズ最高のアクションだけでなく、極限に追い込まれるジャックの深い苦悩も表現。
■ゴールデン・タンジェリン賞(略してタジー賞)
最も「アレ」な感じの作品と俳優に贈られます。
【タジー作品賞】
『蒼き狼 地果て海尽きるまで』
最初から最後まで東映特撮モノのようなチープさ。30億も掛けたのに。さすが角川春樹。
『恋空』
観てもいないけど、女子中高生がスンスン啜り泣いてる姿を見て。場内が散らかりすぎて清掃に苦労した。
【タジー女優賞】
沢尻エリカ
菊川怜 /『蒼き狼 地果て海尽きるまで』ポルテ役
今年の沢尻サンは文句なしの受賞でしょう。作品とか関係ねぇ。セルフプロデュースの上手さに脱帽。2年連続受賞、おめでとうございます。菊川サンは、フツーに大根役者でした。 そういや一昨年のタジー賞差し上げた香椎由宇が結婚したね。なんだか。
【タジー男優賞】
織田裕二 /『椿三十郎』椿三十郎役
世界陸上と自伝出版分も上乗せして。クサイ台詞のたびに笑わせていただきました。こちらも2年連続の受賞。来年も期待しております。
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今年もお付き合いありがとうございました。
皆さま、よいお年をお迎えくださいませ。。。