≪ 相 も 変 わ ら ず ナ シ ョ ナ リ ズ ム に 利 用 さ れ る ス ポ ー ツ イ ヴ ェ ン ト ≫ 選 手 た ち は 何 思 う ?

【１】毎日：土記「無観客」も覚悟なら＝青野由利
【２】毎日「2種目出場は回避を」　陸連がスプリンターの権利を制限する事情　　　　　　＜どちらも遺憾ながら抜粋引用＞

　【１】先週、尾身茂さんら新型コロナウイルス対策の専門家有志が五輪のリスク評価に基づく提言を公表した。開催するなら無観客がベスト。観客を入れるなら通常より厳しい基準に。
　　　　自粛している市民に矛盾したメッセージを出すことで協力が得られにくくなるリスクも強調していた。にもかかわらず、有観客で開催する意義を聞かれた橋本さんはこんなふうに答えた。
　　　「8年前に世界的に約束した。今回、中止ということが尾身会長からの提言にもなかった」うーん、この発言はフェアなの？　感染爆発した時に、専門家たちに責任を転嫁する口実になりかねない。

　　　そう思ってある専門家にたずねると、「それより、大事なことがある」と言われた。7月12日以降、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令された場合、無観客も含めて対応する。
　　　橋本さんはそう明言した。無観客への覚悟も述べている。だとすれば、それをどう実行に移すのか。五輪開催中に状況が悪化した場合も含め、決め方も手順も前もって考えておいてほしいと。

　⇒　私が黒太字にした理由の説明は要るまい。青野氏がいうように、橋本会長の言葉は「責任逃れ」であり「具体策隠し」であるからだ。まさか、橋本会長自身、それに気づいてない？
　　　東京都内の感染が下げ止まり、第５波の予兆が顕われる今。もうすぐ選手団や関係者の大規模な入国が始まる。具体策に自信がないのか？　予め言う事自体を怖れているのか？　両方？
　
　【２】陸連の戦略では、選手に対して100、200メートルの両種目出場の回避を求めている。その上でリレーを含めた3種目に出場する条件として、
　　　　①100、200メートルで五輪の決勝進出の可能性を示す記録水準に到達②日本選手権での両種目優勝③リレー出場への強い意志④特例を除き、強化合宿や指定レースに参加――の四つを課した。
　　　　
　　　　個人種目の代表枠は最大3。世界陸連が定めた参加標準記録を対象期間（19年5月1日～20年4月5日、20年12月1日～21年6月29日）内に突破した選手が日本選手権で3位以内に入れば、
　　　　代表に決まる。ただし男子短距離については、日本陸上競技連盟は400メートルリレーに向けた調整を優先しており、100、200メートルの両種目で代表権を獲得した場合でも、1種目しか
　　　　出場できない可能性が高い。　サニブラウンが「あくまで自分は個人両種目でメダルを取るために練習している。リレーは正直に言ってしまうと、二の次になる」などと、不満をあらわにした
　　　　経緯もある。　←　不満は彼だけではあるまい。陸連にとっては幸運にも（？）サニブラウンは昨日の100ｍで代表選考を逃した！　これで問題の火種は消えてくれた・・ヤレヤレ（笑）？
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　400ｍリレーに陸連が焦点を合わせたい理由？　それは「チーム団結の美談」で盛り上げるのに相応しい競技だから。　そこに選手個人の権利どころか、希望を確かめる意図はゼロ。おかしくないか？
　明らかに陸連の姿勢は『ニッポン、頑張れ！』のナショナリズムにスポーツを利用する意図であり、それが当たり前だと信じているのだろう。そう信じて疑わない人の集団になっている。
『なに、今はゴチャゴチャ言ってる国民も、一旦ゲームが始まりゃ、ニッポン万歳！！～になるさ』と多寡を括っているんだろう。政府を頭に組織委員会すべからく・・・。利用されるだけの選手諸君。