自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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生かされて。~イマキュレー・イリバギザさん

2007-06-28 | 
『生かされて。』(PHP研究所)はアフリカ中央部の国ルワンダで起こった大虐殺に巻き込まれた女性――イマキュレー・イリバギザさんが著した本です。

少々厚い本ですが、小学校高学年ぐらいだったら十分読みこなせます。

差別はありながらも、大学で学び、青春を謳歌していた女子学生、家族仲良く普通に穏やかに暮らしていた人間が、突然残虐な殺人集団に命をねらわれる事態になります。
ただ、人種が違うという理由だけで・・・。

著者の前書きにはこうありました。

「この本は、ルワンダの歴史や、虐殺について書いたものではありません。
1994年の大量虐殺については、たくさんの優れた本が出されています。
政治的に、また、どうして起こったかという記録として。
ルワンダ政府の推定では、およそ百日間で百万を超える人が殺されました。
でも、これは私の物語です。
私が覚えていることを書いたものです。まるで昨日起こったことのように思い出されます。
実際に起こったことなのです。
・・・・・・・」

ツチ人の彼女が始め5人、後に7人で隠れていたフツ人穏健派の知人宅トイレは90cm×1.2mのスペースでした。

そこで、91日間、極限の生活を送ります。よく生きていてくれました。
こんなことがあっても、アフリカにはまだまだ不穏な空気をはらんだ国があります。

平和な世界に生きる人間には監視の目を向ける義務があります。


外務省のサイトで、ルワンダの情報が分かります。




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