自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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坂田藤十郎襲名記念 近松座公演

2007-06-09 | コンサート・音楽・宝塚
5月22日(火) 神戸国際会館こくさいホールで近松座歌舞伎公演

近松座は1981年の旗揚げ。近松門左衛門の作品を舞台に上げてきました。

一昨年の坂田藤十郎襲名以来初めて、国内では4年ぶりとなる近松座公演です。
舞踊劇「鏡獅子」には藤十郎さんの孫、中村壱太郎さんが16歳で挑みました。

また、藤十郎さんのお目見得ご挨拶では公演の直前に政治家引退を発表した奥様、扇千景さんのことをタイムリーに取り上げていました。

さて、今回藤十郎さんが演じたのは、大坂・新町の遊郭を舞台にした世話物「廓文章 吉田屋」
初代藤十郎の当たり役だそうです。

あらすじによると、遊郭の太夫夕霧に惚れ込み、借金を抱えた豪商の若旦那伊左衛門が勘当され、落ちぶれたけれど、夕霧を忘れられずに、粗末ななりをして吉田屋に舞い戻ります。
粗末ななりでも、昔の品格があったのだそうです。

そこで、な~んでか勘当を解かれ、夕霧を身請けするお金まで、親から届きます。
現代の感覚では「うへっ」っというような内容です。

多分、筋書きよりも、場面場面の役者の仕草やせりふ回しを楽しむべきところなのでしょう。
そこまで、許容力のない私でした。

写実的な演技は上方歌舞伎特有のものなのだそうです。
それもあってか、全体的に地味に感じられました。



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