主人公は子どもだけれども、児童書ともヤングアダルト向けとも、大人向けともうたっていない。どんな年代にも読みやすい本です。
切符をなくして改札口から外に出られなくなった子どもたちが、東京駅に暮らし、善意の大人たちに援けられながら、彼らなりの仕事を受け持って、何かをつかんで、駅からまたもとの世界にもどっていく。
その「ステーション・キッズ(駅の子)」の中には電車の事故で死んでしまった子も含まれていて、「死」の意味も考えることになる。
私はたまに上京すると、迷路のような地下鉄+地下鉄での移動は極力避けて、多少遠回りでも地上を走る鉄道路線と地下鉄を組み合わせて目的地に向かうようにしている。
おのぼりさんだから、外の景色も楽しめるしね。
これでも大昔、東京で地下鉄を利用して通勤していたことがある。でも、今の地下鉄路線の深さ、複雑さでは一生地下から出られなくて、乗換えを繰り返すうちに、老人になってしまうという物語でも書こうかと思ったほどだ。
だから、ステーション・キッズの存在は絵空事と感じない。

池澤さんは昭和20年、北海道生まれ。
ギリシャに住み、沖縄で暮らし、現在はフランスのフォンテンブローに住んでいる。
イラクで解放された人質3人組を、その家族のふるまいもあってか、私も大いに眉をひそめて見たほうだけれど、別の見方もあるのだということを掘り起こさせる情報を、メルマガなどで発信してくれている。
池澤さんは『星の王子さま』の新訳も手がけています。

切符をなくして改札口から外に出られなくなった子どもたちが、東京駅に暮らし、善意の大人たちに援けられながら、彼らなりの仕事を受け持って、何かをつかんで、駅からまたもとの世界にもどっていく。
その「ステーション・キッズ(駅の子)」の中には電車の事故で死んでしまった子も含まれていて、「死」の意味も考えることになる。
私はたまに上京すると、迷路のような地下鉄+地下鉄での移動は極力避けて、多少遠回りでも地上を走る鉄道路線と地下鉄を組み合わせて目的地に向かうようにしている。
おのぼりさんだから、外の景色も楽しめるしね。
これでも大昔、東京で地下鉄を利用して通勤していたことがある。でも、今の地下鉄路線の深さ、複雑さでは一生地下から出られなくて、乗換えを繰り返すうちに、老人になってしまうという物語でも書こうかと思ったほどだ。
だから、ステーション・キッズの存在は絵空事と感じない。

池澤さんは昭和20年、北海道生まれ。
ギリシャに住み、沖縄で暮らし、現在はフランスのフォンテンブローに住んでいる。
イラクで解放された人質3人組を、その家族のふるまいもあってか、私も大いに眉をひそめて見たほうだけれど、別の見方もあるのだということを掘り起こさせる情報を、メルマガなどで発信してくれている。
池澤さんは『星の王子さま』の新訳も手がけています。
