自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

小さなおひなさま

2005-02-25 | 日常・身の回り
5人兄弟のうち、3人が女の子という家に育ったけれど、
私の家にはおひなさまがなかった。
そんな家のほうが多かったから別に気にとめることもなかった。
むしろ、長じてからのほうがおひなさまを欲しかったように思う。

遅い結婚をして、さらに何年か経ってから女の子に恵まれた時、蓄えていたお金でおひなさまを買おうと思っていた。




そんなある日、姑から電話があった。
「○○におひなさまを作ってあげようと、材料を買ったけれど、すぐには作れそうもないので、お店からケース入りのを送ったから」と。
娘は1月の末生まれ、当時70歳近い姑で、いつも忙しくしている人だから、ひなまつりまでに作るには確かにムリがある。

実家の両親は亡くなっていたし、存命でも多分、孫娘のためにおひなさまを送ってはこなかっただろう。姑のほうがいつも心配りをしてくれる人だった。
娘が大きくなり、さらに家にいなくなって、せっかくのそのケース入りのおひなさまも、この何年か押し入れに入ったままだ。

それでも、毎年テレビの上に小さなおひなさまを飾っている。自分ように。
上のうさぎのおひなさまは、今年のお正月に京都で買ったもの。
下のほうは一と月ほど前、露店で買ったバリのネコに私が色紙で冠をつけた、
もう、お手上げおひなさまだ。





コメント
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