自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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兵庫国際絵画コンペティション

2005-02-11 | 展覧会
2月6日(日)
兵庫県立美術館で震災復興10周年記念国際公募展兵庫国際絵画コンペティションを観る。

予想以上におもしろい展覧会だった。
世界81カ国から応募のあった2979作家、7992点の中から選ばれた101点が展示されている。
もともと兵庫県立美術館自体が阪神淡路大震災からの「文化の復興」のシンボルとして新築移転開館されたもの。今回のコンペも「再生(Renascence)」がテーマだ。


壁面に展示することができる作品なら何でもよいという募集要項だったとのことで、さまざまな素材、表現方法をとった作品を観ることができる。
神戸で公募、再生がテーマなので震災をイメージした作品が多いが、それだけではなく、「新たに立ち上がろうとする大きな力」感じさせる作品群だ。

大賞を受賞した「都会の避難所」は南アフリカの2人の作家の共作で、詩も添付されている。写真(日経ネット関西版から借用しました)でも分かるとおり、とても大きな作品だ。


大賞をとった南アフリカをはじめ、日本、インド、モンゴル、レバノン、スリランカ、タイ、ベトナム、ザンビア、チェコ、フィンランド、キューバ、韓国……、普段あまり見ることのない国々の幅広い年代の作家の、さまざまな素材を使った作品が並んでいる。どれを観ても興味深かった。


また、ミュージアム・ボランティアの方が案内してくださる「美術館七不思議ツアー」というのに参加してみた。安藤忠雄さんが設計した美術館の学術的な見どころはたくさんあるのだろうが、こちらはお遊び的なもの。

まあ、彼がつくってしまった不便なところ、不要なところのご案内といったところだ。実はそこがおもしろい。安藤さんならではだ。


ちなみに七不思議はこんなところ。
行き止まりの階段
開かずの扉
時を刻まない時計(これはオブジェで安藤さん作ではありません)
生きている風景画(真ん中の写真)
空に続く階段(下から2番目の写真)
光るエレベーター
美術館のヘソ(一番下の写真、コンクリートでRを出すのは難しいらしい)





コメント
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