自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

ローレライ~大人にも、子どもにも……

2005-02-27 | 映画・テレビ
(2月23日(水) 松方ホールでの試写)

戦争映画ですから決して明るい映画ではありません。でも、観た後にどこか温かい感情が残ります。もちろん戦争は悲しみと恐怖しか生み出さないんだなぁと、自然に涙が流れます。

史実に基づいていないし、潜水艦の頭脳の部分が人間の女性だという設定も突拍子のないものです。でも、善人がたくさん登場して、それがまたいいセリフをしゃべるのです。大人にも、多分子どもにだってグッと心に響いてきそうです。

踊る大捜査線を作ってきたフジテレビの亀山プロデューサーは受けるツボを心得ているようです。

役所広司、妻夫木聡、柳葉敏郎、堤真一、佐藤隆太、鶴見辰吾、國村隼、パウラ役の香椎由宇……豪華でみなさん適役です。阿川佐和子さんの元駐米大使夫人がお手伝いさんにしか見えないのはご愛敬でしょうか。

とうとう、戦後60年です。


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わかぎゑふ~本に書きたくなる日常

2005-02-27 | イベント
2月23日(水)
松方ホールでわかぎゑふさんの講演と映画「ローレライ」の試写

わかぎゑふさん
小柄な人だ。どことなく師であり、お仲間でもあった(晩年は保護者みたいだったけど)中島らもさんに似ている。
「本に書きたくなる日常」というタイトルに、興味がわく。

記録のカメラマンにピースをし、少し遅れてきた人に「おっちゃん、前のほう空いてますよ~」と声をかける。

「私は港々に女がいた船乗りだった父の、4番目の妻の娘で56歳の時の子です。もし男の子だったら、鈴木五十六という名前になるところだったかもしれません」
と、ネタにことかかない父親、真剣で居合抜きをする、80過ぎの母親、一般社会では通用しそうもないような抜けたところの多い劇団員さんたちの話を矢継ぎ早に続ける。
そうそう、お父さんは亡くなる2日前にゑふさんを前に死ぬマネをしたんだとか。

そうか~、平凡な人たちに囲まれ、平凡に暮らす日々じゃ本は書くものではなくて読むしかないんだな。やっぱり。

わかぎゑふさん、劇作家でエッセイスト。東の渡辺えり子さんに負けず劣らずの頭のいい実力者だと思う。お芝居は見に行けないけれど、書くものは楽しみにしていますからね。





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