「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

Mashエッセイ『失恋に似合うボブ・ディランの音楽』LP『血の轍』のこと・・・

2023-12-30 09:04:04 | BOB DYLAN

『ボブ・ディラン』
のアルバムに
『血の轍』
という作品がある。

コレ、とても思い出深い作品なんだ。

この少し前に4年間も付き合っていた彼女が俺の元を去り
『失恋の痛手の中、毎日聴いていたアルバム』
がコレでねぇ・・・

な~んて言うと
「Mashさんも女性に逃げられるんですね?」
なんてブシツケに言うヤツもいたが
まあ、当時の俺は
『ドーシヨーモネエRock野朗』
だったからね。

とにかく
「失恋のお陰でボブの詩が心に沁みてねぇ・・・」
(特にYou're a big girl now)
その時にクロスして
よく夜のドライブへ俺を連れ出してくれた女性がいたんだ。
彼女の運転でね。

恋人ではないが、俺の部屋にもよく訪れ
『血の轍』を一緒に聴いたもんだ。
その後、決まって七里ガ浜までドライブに出かけ
ソコの駐車場で
『膝枕をして貰いながら海を眺めたり・・・』
していたんだ。

他人から見たら
『恋人同士にしか見えなかった』だろうし
彼女もそう思っていたかもしれない。
でも俺は『ドーシヨーモネエRock野朗』で、
色々な女性といる時間が長かったから
その一人としか見ていなかったんだ。

今話題の
『スピードワゴンの人』とか『ダウンタウンの人』
の事を、あの頃の俺だったら
バサッと斬れなかったと思うよ(笑)

そんな彼女も今は50歳を越えて、お子さんも育て上げ、
幸せそうで嬉しくなるんだけれど、
『ボブのライブで、このアルバムからの曲が流れるたびに、その彼女と俺の元を去った彼女をWで思い出してね・・・』
ホント「運命のひとひねり、だなぁ・・・」なんて思うんだ。

とにかく
『ボブの音楽はダイレクトに心へ入ってくる』
から色々と思い出すよ。
あの頃にアルコールを飲みながら
『血の轍』
を聴いていた自分は
「若かったなぁ・・・」
とかね(笑)。

とは言え、かれこれ、この10年
『血の轍』
を俺は聴いていない。
「彼女たちを思い出すから?」
答えは「No!」だ。

俺にとって一番感動した・・・
そんな『血の轍』
『あの時期に聴いたもの』
であり、
『あの時期以上に響いたことが無い』
のだから・・・。

そう言えば、つい最近
編集部員の『フクシマン土屋』
に本作をプレゼントした。

今日書いた様なものではなく
『素晴らしい作品で人生を変えるものだから、ぜひ歌詞を読んでくれ!』
という手紙を添えて・・・。

『1枚のアルバムが人生を変える事だってある』
んだ。
『俺の人生は確かにこのアルバムで変わった』
からね!

コレ以後
『ドーシヨーモネエRock野朗は、ほぼ卒業』
したもんね(笑)!

「読者もぜひ手に取って聴いて欲しい!」
そんな
『深~いアルバム』
なんだよ。コレは!

《編集長「Mash」筆》

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