うだるような暑さと暴力的な陽の光に焼かれながら皆さんお元気?
ハウリンメガネである。
関西も連日35℃オーバーというイカれた暑さであり、筆者も麦茶と塩分タブレットで熱中症予防には努めているが、毎日帰宅後にはぐったり…。
エアコンはもちろん使うが、あまり冷やしすぎると今度は外出した時の温度差で自律神経がおかしくなるし、暑けれりゃ暑いでこれまた自律神経がおかしくなるという、にっちもさっちも凌ぎ辛い夏である。皆様くれぐれも体調にはご注意されたし(筆者の友人も先日運転中に熱中症で意識を失いそうになる寸前で路肩に停車し難を逃れたそう。水分も必要だが塩分の補給も重要である)。
さて、先述の通り、こう暑いと帰宅後はぐったりしてしまい、正直なーにを聴こうか悩ましいところである。
ただでさえ暑苦しいのにロックは回したくないし、ジャズを回すには蒸し暑すぎる。ソウルもR&Bも暑苦しいし、アンビエントなんか流してたら音と一緒に意識まで溶けてしまいそう……
いい具合に爽やかで、夏の暑さを風鈴の音色の如く涼やかにしてくれるような音楽はなんだ?そんなもんあるのか?
ありました。
棚をテキトーに引っ掻き回してなんとなしに回したこちら。
「41 Original Hits From The Sound Track Of American Graffiti」(2枚組、73年作)
スターウォーズのおっさんとして有名なジョージ・ルーカス。
彼がスターウォーズの前に監督した「アメリカン・グラフィティ」のサントラなのだが、これ、中身がアメリカンオールディーズのゴキゲンな詰め合わせコンピなのである(映画自体が62年のカリフォルニアを舞台にした青春ものなので当然といえば当然なのだけど)。
ビル・ヘイリーの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」で始まり、ビーチ・ボーイズ、バディ・ホリー、チャックベリー、ファッツ・ドミノにフラミンゴーズ、プラッターズにブッカーT.&MGズなどなど、最初期のロックンロールとドゥーワップを主軸にアメリカンオールディーズの美味しいところがギュウギュウに詰め込まれた全41曲!
これが夏の気怠い疲れに心地よすぎる……!
ロカビリーの香り漂う軽やかなロックンロールも甘い歌声で歌われるドゥーワップも、疲れた身体に冷えたレモンサワーとともに沁みる沁みる!
これさえあれば気分はカリフォルニアの爽やかな海岸線……無理だ!暑い!今年の暑さはアメリカンオールディーズの爽やかさをもってしても暑い!
とはいえこのカラッとした超良(涼)コンピレーションを聴けばこの酷暑から気が逸れること間違いなし。
風鈴の音に飽きてきた方々、今年はアメリカンオールディーズで涼むってのはどうだ?
オ、ス、ス、メ、だ!!
というわけでなんとか今年の夏を乗り切りたいハウリンメガネでした。
次回!涼しくなってたらいいなぁ!
じゃまた!
《ハウリンメガネ 筆》