カタクリなどと少し、遅れた感じではありますが、栗林の林床では、いま、イチリンソウが満開になっています。ぽちぽちと生えて、その数100は、咲いているでしょうか。
ぽちぽちと生えてと書いているのは、理由があります。今まで、もう10回近く書いたのですが、アネモネタマチャワンタケというキノコの存在です。このキノコがイチリンソウの塊茎について、それを栄養に、キノコになり、イチリンソウは枯らしてしまう悪いキノコなのです。ただし、全滅はさせないようで、ところどころにイチリンソウが残って、すこし勢力を広げます。するとまたそこにキノコがついていくという流れです。全滅はさせないけれど、大幅にも増えさせないのです。全滅させると、自分も全滅してしまうのでしょう。
というわけで、栗林の林床には、アネモネタマチャワンタケがイチリンソウを搾取しながら、生き続けているのです。
栗林には、同じ仲間のキクザキイチゲも植えていますが、勢いが弱く、今年も花をみることはありませんでした。残念でした。