「利休とその系譜・千少庵没後四百年記念」
このタイトルに惹かれて畠山記念館に行ってきました。
(千少庵は千利休を祖とする千家二代少庵(1546-1614)
畠山記念館は株式会社荏原製作所の創業者畠山一清(1881-1971)
が蒐集した茶道具を中心に日本古来の収蔵品を展示公開しています。
元は薩摩の島津家が幕府から一万坪の地を下付されたものですが
のちに薩摩出身外務卿となった寺島宗則の屋敷となりその後
畠山一清が1937年(昭和12年)に買い取り敷地内に本館ほかを建てました
金沢に生まれ能登の守護大名畠山氏の血を引いている畠山一清氏が
1912年(大正元年)に会社を起こしました。
私は初めてお訪ねします。
まだ島津家の紋が残っています。
門を入ると美しい歩道が続いています。
趣のある庭園を眺めます
大きな石・竹垣などお茶室もあります
茶室への門の細工・敷石が美しい
このような石は何と言うのでしょう?
随分おしゃれな置き方
これ以上入らないで下さいという意味ですね
展示室には四畳半の茶室が施工されています。
これは絵葉書から、利休好みの棗と井戸茶碗
利休の追求した「美」と精神を伺い知る事が
ほんの少し分かったような気がしました。
豊臣秀吉の命で死罪になった利休
全てをそぎ落としてシンプルな道具を求めたことは
茶杓も自ら作成、茶碗も・棗もすべて無に近い「美」
を求めていた孤高の翁の人生を感じました
最近、としのせいか侘び・さびの世界に心が引き付けられるようになりました。
寒風吹く中を訪ねて行きましたが、心は豊かになりました。