僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.698【 時 間 の 壁 】

2015-12-29 04:24:52 | 
   時 間 の 壁

        にのみや あきら


あの時間から
この時間にやってきたが
この時間から
あの時間へは戻れない
あの時間は
過去だから
戻るには分厚い時間の壁を
越えなければならない
未来への時間はスムーズだけど
過去の時間に戻るには
困難だ
いや戻れないだろう
刻んだ過去は消せない
それが人生だ
過去は捨てて
未来で生きよう
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僕の詩集No.697【 駄 洒 落 集 ( 16 ) 】

2015-12-28 11:01:51 | 
   駄 洒 落 集 ( 16 )

          にのみや あきら


★ 大衆の前で、先生と宣誓をした。

★ そばの早食い競争を、選手のソバで見ていた。

★ 元々少ない年金だけど、二十年も貰っていると、
  元取ったんじやあない?

★ 「あなたの歯、欠けてますね」
  「はぁ~、そうですか」

★ 入院中の僕に、鉢植えの花をくれるなんて、はなはだ迷惑だ。

★ バラの花びらが古くなって、バラバラ散ってしまった。

★ 正規の食品を買わないと生気が出ないよ。

★ ワイン飲んで、ワイワイ騒ごう!

★ 鹿の死を、確と確認しなさい。

★ 河合塾には、可愛い塾生がいっぱい。

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僕の詩集No.696【 砂 】

2015-12-28 04:12:27 | 
   砂

     にのみや あきら


大自然の驚異

大自然の神秘

一握りの砂

その砂の一粒が

自分だ

何をなそうと生きている

何をなそうと生きてきた

足掻いても

もがいても

一握りの砂

その砂の一粒

些細な存在

大自然の驚異にはかなわない

大自然の神秘は理解できない

一粒の砂は一粒で終る

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僕の詩集No.695【 苦 と 共 に 】

2015-12-27 10:58:14 | 
   苦 と 共 に

        にのみや あきら


苦に負けるな

本物の苦に陥るな

苦を友に

苦と遊び

苦に学ぶ

そんな余裕を持って

苦に接するなら

苦は少しも怖くない

苦に負けるな

苦と共生して行こう

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僕の詩集No.694【 終 戦 】

2015-12-27 04:06:13 | 
   終 戦

      にのみや あきら


大人しかった人たちが急に威嚇めいてきた
どこに隠しておいたのか日章旗ににせた国旗を
昨日まで路地裏で
小さくなっていた子供たちが
腰のまわりに何本も差し
胸を反らせて闊歩した

この国は俺たちのものだ!
日本人は自分の国へ帰れ!
これからは俺たちが大将だ!

勝ち誇った韓国人の変身ぶり
ロシア兵の残忍さ
アメリカ軍の不気味さを深刻に話し合う親たち
その影で、事の重大さが解っていない僕は
閉鎖された学校へは行けず
友達とも遊べず
腑に落ちない不安を抱いて
空虚な時を過ごした

女子供は外出してはならない

チョコレートを持ったアメリカ兵が
戦車で街に侵入し
怪獣の行進で威嚇した

誰が主催したのか
お別れ会の劇の配役を口伝てに聞く
だが両親の反対で
うやむやに葬られてしまった
僕の役は誰が演じてくれたのだろう
その後の様子は遂に耳にしなかった
お別れ会は流れてしまったに違いない

命を駆け
誰のために
何をなすためにこの国へ渡ったのか
あれから七十年
顔も名前も色褪せた同胞たちは
本土のどこへ散って
どんな暮らしをしているのだろう
今頃、幸せそうに孫を抱いているのか
それともすでに大地に帰り
天国で夢心地に
浸かっているのかもしれない
そんなあなたたちと
もう永遠に会う事もなくなってしまった
いずれにしても
無慈悲に祖国へ追われたあなたたちの役目は終った

僕もこんな懐古に耽る年齢になった
だがあの国で経験した
あの不安や恐怖は
あの悪夢は
僕の脳裏に鮮明に焼きつき
永遠に色褪せる事はないだろう
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