僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.825【 上 京 】改訂版

2024-10-04 04:30:05 | 
( 再投稿 )

   上 京

     にのみや あきら

家の生活苦を助けるため
親の意向で
単身上京することになる
私は否定も肯定も出来なかった
少し不安だったが
これから出会う苦悩は気にならず
逆にお祭り騒ぎのようで
嬉しかった
アルバイトで旅費を稼いで
僕の人生の別れ道がスタート
不安な気持ちは解消され
ただ流れに任せて上京した
どんなことが降り掛かって来るか
どんな苦難にぶつかるか
幼い僕には考える余裕がなかった

言い知れぬ東京の街に
無情に放り出された
十六歳の時の出来事である

2015.9.8.作
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