上 京
にのみや あきら
否定も肯定もしなかった
少し不安だった
これから起こる苦悩は気にならず
お祭り騒ぎのように
嬉しかった
アルバイトで旅費を稼いだ
僕の人生の
別れ道
不安な気持ちは解消され
ただ流れに任せて
上京した
どんなことが降り掛かって来るか
どんな苦難にぶつかるか
考える余裕すらなかった
幼い僕は
言い知れぬ東京の街に
無情に放り出された
十六歳の時の出来事である
にのみや あきら
否定も肯定もしなかった
少し不安だった
これから起こる苦悩は気にならず
お祭り騒ぎのように
嬉しかった
アルバイトで旅費を稼いだ
僕の人生の
別れ道
不安な気持ちは解消され
ただ流れに任せて
上京した
どんなことが降り掛かって来るか
どんな苦難にぶつかるか
考える余裕すらなかった
幼い僕は
言い知れぬ東京の街に
無情に放り出された
十六歳の時の出来事である