僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.825【 上 京 】

2016-03-25 05:15:16 | 
   上 京

       にのみや あきら


否定も肯定もしなかった
少し不安だった
これから起こる苦悩は気にならず
お祭り騒ぎのように
嬉しかった
アルバイトで旅費を稼いだ
僕の人生の
別れ道
不安な気持ちは解消され
ただ流れに任せて
上京した
どんなことが降り掛かって来るか
どんな苦難にぶつかるか
考える余裕すらなかった
幼い僕は
言い知れぬ東京の街に
無情に放り出された
十六歳の時の出来事である
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