落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

空の上の映画館

2008年12月12日 | diary
先月の旅行のとき、飛行機の中で行きは『ウォンテッド』、帰りは『WALL・E/ウォーリー』を観た。
キャセイだったので字幕は中国語のみ、『ウォンテッド』の方はなぜか隣のチャンネルのドイツ語吹替えと混線しまくりという状態だったが、それなりに楽しめた。これは原作がコミックということだが、映画ではアクションの最中にシンボリックな単語が書かれた看板やポップがやおらカメラ前に大写しになるという演出でコミックっぽさを出していて、映像的に非常に個性的な作品だった。つーても途中で食事したりなんやかんやで全部はちゃんと観てないけど(爆)。
『WALL・E』の方は音声に問題はなかったけど、旅の疲れもあって後半ウォーリーが宇宙船に潜入したあたりから寝てしまった。最後の方でちょっとだけ起きましたが。

ぐりには閉所恐怖のケが若干あるらしく、乗物酔いはまったくしないものの、新幹線や飛行機など一定時間以上閉鎖した空間に閉じこめられる交通機関に微妙な苦手意識がある。体調に異常が生じたりなんてことはないけど、すごく疲れるし、眠ろうと思ってもあまり眠れない。眠れてもせいぜい15〜20分程度で起きてしまう。
だから新幹線や飛行機に乗るときは読む本を用意したり、映画を集中して観たりすることにしてるんだけど、考えてみると飛行機の中で観れる映画って独特の傾向があるよね?今回観た2本もそうだけど、完全に娯楽映画で、たとえば言葉なんてよくわからなくてもそこそこ楽しめて、観終わって飛行機を下りちゃえばスカッと忘れられるような、ごく軽い映画。
まあそりゃそうだよね。公共交通機関だもん。いろんな乗客がいる。誰が見たって害のない、最大公約数的な作品が選ばれてるんだと思う。
個人的にはどっちかといえば多少は害のある映画の方が好きだけど、飛行機にでも乗らない限り観ないラインアップという意味で、座席で観るぶんには決してこういうのも嫌いじゃないです(何様)。

これまでに飛行機の中で観ておもしろかった映画ベスト3。
『トーマス・クラウン・アフェアー』
1968年のヒット作『華麗なる賭け』を007シリーズのピアース・ブロスナン主演でリメイク。美術品泥棒のブロスナンと保険調査員レネ・ルッソの丁々発止のやりとりがおもしろかった。

『ノッティングヒルの恋人』
しがない書店主ヒュー・グラントとハリウッド女優ジュリア・ロバーツとの恋を描いたラブロマンス。ヒュー・グラントのショボくれたイケてなさがなんともかわいかった。彼はこれをきっかけにロマンティックコメディー王になったんじゃないかな?

『スパイダーマン』
全然内容は覚えてないんだけど、乗客のほとんどがこれを観ていて、まるで機内が映画館のよーにドッカンドッカンとウケまくっていたのは強烈に覚えてます。それってスゴイよねー。

ところでぐりは外国語映画に字幕がついててもついてなくても割りと気にせず観ちゃう方なんだけど(ないならないで楽しめる)、意外とないとムリ!って人いますね?けど飛行機の中で観るぶんにはタダだし、べつにいんでない?と思うワタシは大雑把なO型でございます。ごめんなさいましよ。


待ち犬。図書館にて。