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十数年ぶりに観ましたよ。傑作でしたよ。
原作を読んでから観ると却って、あれだけ映像にしにくい、映像化しても一般の観客に受け入れられにくい作品を、こんなにキチンと映画化した巨匠の手腕に改めて敬服します。
原作はほとんどが被爆直後の被災地の情景描写で埋まってるんだけど、映画の方は、どちらかと云うとその後の被爆者一家のごくつつましやかな生活描写がメインになっています。
それでも、戦争の恐ろしさ、被爆者の苦悩がおしつけがましくなく、自然に表現されている。今さらですが流石です。
あと映像も綺麗でした。
これは88年の作品ですが全編モノクロ撮影です。現在よく使われる、カラーネガ撮影→モノクロプリントと云う方法ではなくて、モノクロで撮ってモノクロにプリントしてある。
何が違うって、モノクロ撮影の方が明るさのトーンが豊かなんだよね。例えば夕焼け空の「暗さ」がすごく綺麗に再現出来る。これがカラーだと色彩やかだけど変に明るかったり、暗過ぎて潰れてたりする。
それと被災地のシーンなんかだと視覚的な悲惨さにワントーン、フィルターをかけたみたいになってて見やすかった。同じことをカラーでやられたらとても直視出来ないでしょー。
それからエンドロールを観てたら今を時めく(笑)三池崇史監督が助監督のセカンドでクレジットされてました。
古い映画を観てるとタマにこういうところで楽しめたりもしますね。そう云えば夏に毎年放送されてる『火垂るの墓』でも庵野秀明さん(『エヴァンゲリオン』シリーズ・『ラブ&ポップ』など)が原画スタッフとしてクレジットされてました。
皆様も古めな映画をビデオ等で見られる場合はそんなトコロに注目してみてはいかがでしょーか。
十数年ぶりに観ましたよ。傑作でしたよ。
原作を読んでから観ると却って、あれだけ映像にしにくい、映像化しても一般の観客に受け入れられにくい作品を、こんなにキチンと映画化した巨匠の手腕に改めて敬服します。
原作はほとんどが被爆直後の被災地の情景描写で埋まってるんだけど、映画の方は、どちらかと云うとその後の被爆者一家のごくつつましやかな生活描写がメインになっています。
それでも、戦争の恐ろしさ、被爆者の苦悩がおしつけがましくなく、自然に表現されている。今さらですが流石です。
あと映像も綺麗でした。
これは88年の作品ですが全編モノクロ撮影です。現在よく使われる、カラーネガ撮影→モノクロプリントと云う方法ではなくて、モノクロで撮ってモノクロにプリントしてある。
何が違うって、モノクロ撮影の方が明るさのトーンが豊かなんだよね。例えば夕焼け空の「暗さ」がすごく綺麗に再現出来る。これがカラーだと色彩やかだけど変に明るかったり、暗過ぎて潰れてたりする。
それと被災地のシーンなんかだと視覚的な悲惨さにワントーン、フィルターをかけたみたいになってて見やすかった。同じことをカラーでやられたらとても直視出来ないでしょー。
それからエンドロールを観てたら今を時めく(笑)三池崇史監督が助監督のセカンドでクレジットされてました。
古い映画を観てるとタマにこういうところで楽しめたりもしますね。そう云えば夏に毎年放送されてる『火垂るの墓』でも庵野秀明さん(『エヴァンゲリオン』シリーズ・『ラブ&ポップ』など)が原画スタッフとしてクレジットされてました。
皆様も古めな映画をビデオ等で見られる場合はそんなトコロに注目してみてはいかがでしょーか。