落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

マジっすか

2008年12月11日 | diary
夢や空想まで映像化?脳血流パターンから画像再現に成功

昔いた職場で映像の企画デザインを主に担当していたころ、「2日後のプレゼン用に企画コンテ10本用意して」なんてことがよくあって、下手するとそれが一気に何本も重なってそれこそ“スパイ大作戦”状態になってしまうこともしばしばだった。
企画を考えるのは苦ではない。企画をやり慣れていると、お題がこれこれで条件はこれこれ、なんて指示と同時に自然と何本かは浮かんでくる。大変なのはそれをデザイン画やコンテ画に起こす作業の方だった。どんなに頑張っても1ページのコンテ1本につき30分〜1時間はかかる。10本ということは5〜10時間休みナシに作業し続けてやっと完成するかどうかという計算になるが、現実にはそこまで時間がなかったり、もっと手間ひまのかかる技術が要求される内容だったり、他にもやることがあったり邪魔が入ったり、ひたすらやれば終わるなんて平和なものではない。
だからいつも、「ああ今こうやって頭の中に浮かんでる映像をそのまま録画・プリントアウトできたらどんなに楽だろう」と思っていた。そうすればややこしい作業なんかしなくても、企画を思い浮かべるだけでいい。こんなにラクなことはない。

でもほんとにそんな時代が来たってスゴイね。これってたぶん犯罪捜査なんかにも役に立つんじゃない?目撃者が観た光景の記憶を映像化したりできるかも?ってことでしょ?
清水玲子の漫画『秘密─トップ・シークレット』は遺体の脳から記憶を映像化して捜査する警察を舞台にしたSFだけど、コレってそのままそういう世界になるってことじゃありませんか。しかも現実には遺体じゃなくて生きてる人の脳から映像を取り出すわけだから、漫画に出てくる技術よりもさらにリアリティのある映像情報が得られるってことになる(取り出した映像に対して生の証言で補足が可能)。
スゴイねー。ほんとにスゴイねー。


ホテルのツリー。