落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

行ってきます

2011年04月29日 | 復興支援レポート

ってかこの大荷物。

中身は
着替え×滞在日数分(洗濯不可)
食糧×滞在日数分
食器
水筒

洗面用具
衛生用品(入浴不可)
医薬品
寝袋(テント泊)
毛布×2
エアマット
タオル
ティッシュ
ゴミ袋(ゴミは持ち帰り)
ラップ(食器洗い不可)

ラジオ
懐中電灯
電池
電池式充電器
キャンドル
ヘルメット
ヘッドランプ
安全長靴
防塵ゴーグル
防塵マスク
防油ゴム手袋
防水作業着
バンダナ
エプロン
工具
筆記具
メガネ 他。

既にどこに何を入れたか覚えていない。
閉じるのが大変なのでもう二度と開けたくない。
微妙に足りないものもある気がするけど、これ以上増やしても入れるところがない。

みなさん おしあわせに

2011年04月28日 | movie
『GANTZ: PERFECT ANSWER』

1月に公開された前編『GANTZ』の後編。
幼馴染みの加藤(松山ケンイチ)をミッション中に失った玄野計(二宮和也)は、加藤の弟・歩(千阪健介)のために100点稼いで加藤を生き返らせようとミッションでの積極的な戦闘を続けていた。
一方、玄野に思いを寄せる同級生の小島多恵(吉高由里子)は、ひとりぼっちになった歩を通して玄野との距離が近づいていく。
そんな中、GANTZメンバーをつけねらう謎の黒服集団や、加藤に瓜ふたつの凶悪な偽物まで現れ、一般人をも巻き込むこれまでにない苛酷なミッションが課せられ、玄野らはGANTZの異変に戦く。
連載中の原作コミックのストーリーから離れた、オリジナルのエンディングで描くSFアクションエンターテインメント。

あのー。すごかったです。
アクションが。
邦画でSFアクションエンターテインメントってあんまし馴染みがないような気がしますが、『GPA』では思いっきりやっちゃってくれてます。もう気持ちいいくらい。景気よく。やりきってます。
ぐりはアクションとかSFは好んで観る方ではないけど、記憶にある限りでは『VERSUS(2000/北村龍平監督作品)』以来の豪快さです。って喩えがマニアックでごめん。これマジおもしろいから機会があったら観てね。
他の作品のことはさておき。
『GPA』のアクション、スゲーっす。前編もけっこうスゴかったけど、分量的にも派手さにおいてもまったくレベルが違う。このアクションは相当見応えあります。
確か前後編同時撮影で6ヶ月かかったとか聞いたけど、これはかかるわ。こんだけやってたら。だってめっちゃ凝ってるもん。アクションだけで一見の価値は十分だし、実際観て満足感がハンパないっす。

つーてもぶっちゃけアクション以外はあんま観るとこないです(爆)。
スイマセンね身もフタもなくてねえ。でもねえ、シナリオはボロいね。邦画の娯楽作品てそーゆーの多いけど。まー会話がいちいち白々しくて背中カユいカユい。
ストーリーそのものはめちゃめちゃ頑張ってる感あるけど、それで力尽きちゃったのかなあ。
あと前作もそーだったけど必要以上に画面が暗くて観づらい。先日前編の別編集版的なドラマ『ANOTHER GANTZ』がTVで放送されてたけど、TVで観るとスクリーンで見えなかったとこが結構見えて、あーこれはデジタルで編集してるからこーなっちゃうのねってことが発覚してしまった。
けどフツーはそれでも編集後に露出調整くらいやるもんだけどね。そのへんどーなってんだろね。なぜにここまで暗いのかはやっぱ意味不明っす。

主演の二宮くんはやはり素晴らしい。もう惚れそうです(爆)。それくらい素晴らしい(大絶賛)。
なんつーかね、「大体こんな芝居でくるやろー」という予想があるじゃないですか。すっごいいっぱい作品出てるから。なんとなく。確かにそこは外さないの。期待通りくるわけ。そしてかつそれを軽く飛躍的に超越してくる。これはビックリする。シーンごとに「おおそう来るか」という驚きがある。ビックリします(2回いってみた)。
華奢で繊細そうでアクション俳優というイメージはないけど、どうしてどうして、華麗な運動能力をばっちりご披露されておられます。
松ケンは今回二役という難役を演じた割りにはさほど印象的でなかったのはなぜでしょー?散漫になっちゃったのかな?なんか二役とも平板なんだよね。両者の対比はきちっと出てたから、本人のスキルとゆーよりは演出側の問題のよーな気もしなくもないですが。なんか気の毒ですけど。
モデル役とゆー設定の伊藤歩がまったくモデルにみえないのも気の毒だったね。もっと綺麗な人のはずなのに、全然そう見えないの。そこ超消化不良よ。
後編のキャラでインパクトあったのは黒服:壹役を演じた綾野剛くんだね。ここは間違いないっす。やってもやっても死なない不気味な星人を、思いっきりクールかつキモく演じきっておられました。今まで知らなかったけど、今後注目の俳優さんです。

今の日本映画でコミック原作&アイドル主演でもここまでやれます、という意味で邦画の今の最先端を象徴する作品かもしれない。
前編を観てないとゆー方は先日放送された『ANOTHER GANTZ』のディレクターズカット版DVDが5月13日に出るので、それをチェックしてから劇場に行くとゆー手もあります。
殺しあいに善悪などないというテーマになっているので、わかりやすい勧善懲悪的なカタストロフではないけど、それでも爽快感は十分味わえるだけのフルアクションになってますよん。

ありがとさんかく またきてしかく

2011年04月22日 | diary
ぴあ首都圏版、7月休刊=ネット普及で部数減

ついに。ですかね。
やっぱ寂しいね。つーても最近は全然買ってなかったけどー。
学生時代はほぼ毎週買ってたなあ。利用頻度が高かったのは映画欄とアート欄。とくにアート欄はちっちゃいけど写真も載ってたし、知らないアーティストとの出会いは大抵ぴあだった。
インターネットは確かに便利だけど、最初からどこかで聞きかじった情報を検索して補強するような使い方が多いから、まったく未知の情報と出会うのはけっこう難しい。Twitterとかfacebookみたいなソーシャルネットワークも、そもそも自分自身の行動半径が基本だから、それを超えて不特定多数の情報に触れようとすると何のフィルターもかかってない膨大な情報量が一律で飛び込んで来ちゃう。これって便利なようでめんどくさい。その中から自分個人にとって価値のある情報をピックアップするだけで相当な手間だから。

ちなみにぐりは今回休刊するぴあ首都圏版に、通算で10回以上掲載されている(爆)。顔写真も名前も載ってたりしてね。
平和な時代だったね。
ははははは。



毎号購入してた時期の手帳。
行きたい展覧会の欄を切り抜いてカレンダーに貼っていた。また手帳に貼るのに邪魔になんないサイズだったんだよね。便利したわぁ。

笑えない話

2011年04月14日 | diary
災害廃棄物を放射能汚染ゴミと誤解、苦情殺到
東日本大震災:「放射能怖い」福島からの避難児童に偏見

えー。
絶賛花粉症中でものすごくツライです。
具体的な症状としては、花粉が飛び始めたとたん、顔中に発疹が出るのがまずキツい。猛烈にかゆいし痛いし、何より見たくれがヤバい。出始めると皮膚科に行って薬を処方してもらうのだが、副作用もあるし飲んでて気持ちのいい薬ではないし、すぐには効かない。くしゃみや鼻水は大したことはなくて、目や鼻や耳がむちゃくちゃかゆくなる。
と思ってたら、2週間ほど前の風の強い日に突然涙と鼻水が滝のように(勢いとしてはマーライオン並み)流れ出しくしゃみが止まらなくなるという現象が起きて「これはもしや異次元ステージに上がってしまったのか?」と一瞬観念したのだが、一晩寝て起きたら止まっていた。あれは何だったんだろう。
しかしそうでなくても今年は飛散量も多くて症状のひどさもハンパなくしんどいので(ぐりはスギ<ヒノキです)、来期こそは季節前に治療に行こうとかたく決心している。マジしんどいです。昨日や今日なんか、花粉がいっぱいつまったケムくてずっしりした重いふとんを頭からすっぽりかぶってるみたいな感覚だもんね。もう何もやる気が起きない。ゆうべは深夜にくしゃみが止まらなくなり、結局ほとんど眠れなかった。

世の中には花粉症の人はごまんといて、花粉症のしんどさはみんなよく知っている。
だから花粉症で苦しんでいる人には誰でも同情するし、どこでもかしこでもびーびー鼻をかんでいても、マスクをかけていて人相がよくわからなくても、「それはそういうもの」としてクールに受け止めるのがごく一般的なリアクションとされている。
でもこれが原発事故の避難者となるとそうはいかない。
なんでか?
原発事故、原子力、放射能汚染のことがよくわからないからだ。
よくわかりもしないで他者を排除しようとすることがどれほど非知性的な行いか、この21世紀の文明大国の日本の皆さんはもうよくおわかりだろうと思っていたら、意外にそうではなかったらしい。

いや違うだろう、放射線物質はモノからモノへくっついたりするじゃないか、うつるじゃないかという人もいるだろう。
あのさあ、そんなの絶対大したことないんだって。
そもそも避難して来た方はその地域にそれ以上いたら健康に影響があるかもしれない、という段階で避難して来ている。既にスクリーニングもされている。よしんばそういう人から第三者にちょっとくらい放射線物質がうつったからといって、そんなもの問題になるような量ではない。
いやそれでも影響を受けやすい子どもや病人が怖がるのはしかたがない、という人もいるだろう。
けどさあ、そんなのだって家に帰って手を洗ってうがいすりゃ大丈夫だよ。それでも怖がる必要があるとしたら、原発うんぬん以前にその子ども/病人の環境の衛生状態を疑った方がよっぽど現実的だと思うね。

ゴミのことだってそうだ。
あれだけの膨大な瓦礫を処分するのは生半可なエネルギーでは済まない。
でも誰かが処分しなきゃいけない。となったら自治体同士、国の中で協力しあうことだって必要だろう。
しかも、今回事故が起きた福島原発は東京電力の管轄である。福島県は東北電力。よその土地に原発をおっ建てて、今回心ならずも地元の皆さんにご迷惑をおかけしているのは、そもそも東電のサービスエリアに住むわれわれ関東の住人である。
わざわざ市役所に電話までして苦情をいう人は、いったい何をそれほど恐れいているのか。どうかしてどこかで処分しなくてはならない原発周辺地域の瓦礫。わが町でなければどこでだっていいというのか(※ぐりの居住エリアは今回問題のあった都市のすぐそば)。
情けない話だと思いませんか。

ほんとうに被災地の皆さんに申し訳ないと思う。
なんでこんな目にあわなきゃいけないのか。家も仕事も故郷も奪われたうえに、いわれのない差別や偏見にまで苦しめられている。
彼らがあなたに何をしましたか。
どうしてそんなこと、できるの?
悲し過ぎる。


木瓜の花。

ところで今日、某所で同席した人が震災時に海外にいて、速報で映像を観た現地の人たちは「日本が全部津波に飲み込まれたんじゃないか」という空気になってしまい、同行者と「生き残ったのオレらだけだったらどうしよう?」と怖くなり一睡もできなかった、という話を大笑いしながらしていた。
ぐりはまったく笑えなかったのだが、他の同席者もみな腹を抱えて笑っていた。
どなたかこの話のどこが笑えるのか教えて下さい。何がおもしろいんだろう?