落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

董潔特集

2004年12月12日 | movie
『最後の恋、初めての恋』
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演出や台詞のトーン、映像や音楽なんかは凄く好みだと思うんだけど、いかんせん物語が盛上りに欠けている。
大体、恋人を友人に奪われた挙句事故で亡くすなどと云う悲劇を経験した主人公が、今度は不治の病で余命僅かなヒロインとの恋によって再生の道に踏み出していくと云う設定自体が強引過ぎる。舞台が上海である必然性もあまり感じない。
キャスティングもイマイチ弱い。董潔や徐静蕾(シュー・ジンレイ)は役にはあっているものの市場への訴求力と云う点では渡部篤郎と同じく明らかに役不足である。台本も練れているとは云いがたい出来。話が薄いよ。要するに企画自体が未熟である。
ただ映画としてはこざっぱりとキレイにまとまってはいるし、英語日本語北京語を駆使した合作映画としては充実した完成度、役者の演技も良いと思う。ハイビジョン撮影だったようですが、映像にもデジタル臭さはあまり感じない。
可能性はそれなりに感じるのでもっとしっかりした企画で再挑戦して欲しい。
董潔は『至福のとき』よりは女の子らしく映ってます。可愛いんだけど役がごっつステレオタイプな役で・・・うーん。彼女のボーイフレンド役の陳柏霖(チェン・ボーリン)は初めて演技してるの観ましたが、なかなか雰囲気のある子ですねー。『藍色夏恋』観てみよう。


董潔特集

2004年12月12日 | movie
『至福のとき』
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80年生まれと云うから2002年のこの作品の撮影時は21歳か22歳の筈だし、役の設定も18歳となってますが全くそんな年には見えません。ガリガリに痩せこけてノーメイクで、ほとんど小学生にしか見えない。痛々しい。元バレエダンサーだからなのかもしれないけど・・・。彼女はオーディションで4万人の中からこの盲目のヒロイン呉穎役を射止めたそうで、なるほど納得の迫力ある演技を見せています。
映画自体はストーリーにリアリティが欠けていて少々冗長にも感じるし、いくら現代中国の市民生活を喜劇的に描こうとしたからってこれはないやろ・・・なイタさもあるけど、頑なだったヒロインが物語が展開するにつれて僅かずつ見せ始める笑顔には素直に心あたたまる気分にさせられるし、最後のテープと手紙のシーンは流石に泣けました。こういうとこが張藝謀のしたたかなところだと思う。
それにしても中国の国民性をここまで極端にブラックに皮肉ってしまっては売国奴呼ばわりされてもしょーがないさ。優しさと真心だけでは一旦敵に回した人民のココロは戻って来まへんて。<監督よ