ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

阪急電車・京都河原町駅?

2013-04-07 | Weblog
 阪急電車京都線の終着始発駅は「河原町駅」。この駅名を「京都河原町駅」に変更するそうです。京都市内ではほかにも、大宮駅を四条大宮駅に、烏丸駅を四条烏丸駅にかわる予定です。
 京都では場所をいうとき、町名ではなくふたつの通り名の交差点でよぶのが一般的です。四条通と大宮通の交差点を四条大宮といいます。烏丸も同じで、東西ラインの四条通と南北の通りである烏丸通の交差点なので、四条烏丸駅とよぶのは理にかなっています。ですから新駅名の四条烏丸駅と四条大宮駅はわかりよいし、当然そう呼ぶべきだったと思います。
 だいたい烏丸とは烏丸通の略であって、烏丸町などありません。烏丸通は長い。北大路通の向うの今宮通から南は久世橋通まで、延々20キロほどの南北直線道路です。「烏丸駅」とは、これまで横着な駅名だったのです。
 大宮も同様です。大徳寺の北の御薗橋通りから、南は久世橋通りまでの10キロ以上の通りです。駅あたりに大宮町はなく、やはり四条大宮駅とするのは正しい。
 ちなみに東西幹線の四条通は、祇園八坂神社の楼門から、一般には西は桂川を渡った松尾大社までのほぼ10キロの道路です。阪急電車は西院駅の手前から四条通の地下を真東へと走り、大宮も烏丸そして河原町の各駅は四条通の地中にあります。

 さて河原町駅ですが、これが混乱しています。京都外の方のみならず、市内在住の若者までもが、「河原町という名の町があるのでしょ。場所は高島屋のあたり」。そう思っている方が実に多い。驚きですが、河原町という町名はありません。河原町通が正しいのです。
 ここで注意ですが、京都では通りをいうのに「通」だったり「通り」と書いたり。どちらでもいいのです。それでわたしも統一しておりませんがご容赦ください。
 河原町通は、北は下鴨神社近くの葵橋西詰から十条通までの南北を走る10キロ近い、やはり長い通りです。河原町駅という現在の呼称は、やはり横着な駅名です。

 さて新駅の名について、四条烏丸と四条大宮は賛成です。現河原町駅は、阪急のいう「京都河原町駅」はおかしい。地元商店街が提唱しておられる「四条河原町駅」が正しいのですが、京都を駅名に付けたいのであれば、長い名だが「京都四条河原町」かな、と思ったりします。しかしあまりに長い。三菱東京UFJ銀行なみです。
 そもそも京都の繁華街に、電車に乗って来る方に向けて「こここそ京都の河原町です」などとアピールするのも変です。駅名に京都などなくとも、乗客全員が京都を目指しています。阪急京都線はまず南境界の洛西口駅、そして桂駅も西京極駅も西院駅もみな京都市内です。
 西から順に、四条大宮駅、四条烏丸駅に変更なら、どう考えても「四条河原町駅」になるのが自然だと思えて仕方ありません。
<2013年4月7日>
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