ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

大農庭園

2012-06-12 | Weblog
 自宅ベランダにたくさんの木や花や野菜が育っています。最近加わった新顔だと、トウガラシ4種各1本、ミニトマト2種これも1本ずつ。どれも緑の小さな実を重いほどにつけています。ほかにトウモロコシ2本、脱法ではないハーブが4種など。
 盆栽は少しですがケヤキとモミジ。前々から居座っているのが葉サンショウ、アジサイ3種。毎年春になると芽を出すキキョウ株はもう1メートル超にまで伸びました。この桔梗は植えて5年にはなります。
 書き出すとまだまだ切りがないので、この辺でやめておきますが、自慢は種から育てているサクラとカンキツ類のハッサクの幼木です。八朔は知人宅を訪れたとき、玄関先に鈴なりでした。5年ほど前のことです。完熟の実を1個いただき持ち帰り、包丁で2等分して半分は食べました。残りは半球部皮を上向きにしてプランターの土の上にかぶせておきました。すると見事なことに、ほとんどすべての種が芽を出したのです。何本かを友人や親戚にプレゼントし、いま2本が残っています。背丈はまだわたしの膝あたりですが、いつか賞味するのが楽しみです。

 自慢のもう1本はサクラ。近所の公園に赤紫色のごく小さな完熟サクランボがいっぱい落ちていました。それを何粒か拾って帰り植えたところ、1本だけが育ちました。驚いたことに、近ごろはこの桜の成長がベランダ庭園でいちばんのスピードなのです。信じられないほどの速さで背丈を伸ばせます。ほかの野菜をしのいで、上へ上へと成長しています。
 種からわずか2年ほどでもう、わたしの腰近くまで育ちました。大きな葉は1枚長さ20センチ近い。小さな植木鉢のなかで過栄養のようです。幹はまだ茎のようにか細いのですが、メタボサクラと名づけました。しかしこの場所は天井高3メートル弱。それ以上に育ちようがありません。
 友人に話すと「黄色いサクランボがなるといいですね」
 しかし高さ制限を思うと、花一輪を咲かす前にどこかへ嫁入りさせねばならないかもしれません。淋しい次第ですが、嫁いだ娘に花の季節に会いに行くのも、それはそれで楽しみかもしれません。この木に実がついたら持ち帰り、孫同様に育てるのも老後の楽しみですね。

 こんなことを書き連ねておれば、どれほど広い庭園か畑かと錯覚されそうですが、わずか畳2枚分ほどのスペースです。ベランダは洗濯物を干すのがまず最優先。けれども遊べます。ある居酒屋の額に「葉葉起清風」とありました。猫の額ほどであっても、遊休不動産の有効活用をおすすめします。
<2012年6月12日>
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