公営競技はどこへ行く

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岩手競馬、一転存続の可能性も

2007-03-17 22:11:07 | 競馬

スポニチアネックスより

岩手競馬を運営する岩手県競馬組合(管理者・増田寛也知事)は17日、組合議会を開き、岩手競馬廃止をめぐり協議した。組合を構成する盛岡市の谷藤裕明市長、奥州市の相原正明市長は競馬組合の負債整理のため、新たに両市から各10億円の負担を積み増す案を提示。これを受けて、増田知事は岩手競馬を廃止する2007年度当初予算案の提出を見送った。岩手競馬は存続の可能性も出てきた。

 増田知事は議会後の会見で「競馬の歴史や関係者の生活を考えると、融資案に理解を頂き、岩手競馬を残してもらえる道を作ってもらえれば」と述べ、存続に期待を示した。

 岩手競馬再建のため約297億5000万円を融資する補正予算案は15日に県議会が否決した。県議会の対応が存続の鍵を握る。県は補正予算案の否決を受けて岩手競馬廃止の議案を県議会に提案する予定で、19日の県議会で否決することが前提だ。

 補正予算案に反対した県議の多くは「競馬事業は存続させたいが、約300億円の融資は大きすぎる」としており、県負担を減らした予算案であれば可決する可能性がある。

 両市長は17日、増田知事との非公式協議で「競馬廃止の影響は大きすぎる」と述べ、新たな負担案を市議会に再提案する意向を示した。両市議会は岩手競馬存続の決議済みで、負担案は可決される見通しだ。

 競馬組合の抱える債務は330億円。両市の負担は20億円増えると52億5000万円になる。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/flash/KFullFlash20070317046.html

あまりにも急な決定すぎると思ったのか、増田寛也知事は急遽、競馬廃止案を取り下げ、19日に召集される臨時県議会の「競馬廃止承認案」にて、再度、岩手競馬の存廃を諮ることになった。つまり、今度は逆に議会側が「可決」すれば、廃止は決定する。

しかし一方で前述したが、融資反対派の議員の中には、「融資反対、しかし、競馬を廃止させたいとは思っていない。」という優柔不断な方も少なくなく、うまくいけば修正融資案は通過し、ひいては競馬存続という大逆転の道も開ける可能性が出てきた。

つまり岩手競馬の行方は、19日に行われる臨時県議会にゆだねられることになった。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2007-03-20 10:59:29
色々な考え方や議論がありますが、ふっとMBSラジオの競馬中継のタイトルを思い出しました。



「みんなの競馬」



難しい話はよくわかりませんが、このタイトルのような存在であってほしいと思います。
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Unknown (ヲじさん)
2007-03-20 12:24:39
一応存続とはなりそうですが、今まで「あれこれしてきた」フリをしている連中に、あと10日で単黒の図面を書けと言うのは無理でしょう。

逆に1年あれば、かつ本気でやれば08年以降の好転はあるかも知れません。

ここは07年度は赤と割りきって、その後の土台造りとした方が、よりよい案が産まれる可能性があるかと思います。
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レスポンス (Bank of Dream)
2007-03-20 22:23:03
名無しさん

そうですね。競馬ファンのための岩手競馬で今後あってもらいたいものですね。

ヲジさん

民間スポンサーが名乗りを上げてくれれば、そうしたことができるんですが、競馬組合側も、2007年度中に単年度黒字にできる見通しが立たなければ廃止すると言明しており、そのような余裕もないのです。

それと、岩手県新知事の動向も気になるところで、サスケ氏以外の候補者は競馬存続に懐疑的なだけに、今のところ、競馬を再生させようとは思っていないかもしれません。となると、民間委託の考えさえないでしょう。

実を言うと、これからが岩手は大変で、事実上の税金投入となる330億円を入れてもらったことで高知競馬同様、もう単年度でさえ赤字は許されない状況です。
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