昨日の日経夕刊に、豪州で無観客競馬が開催されたことを報じている。
一時は競馬無期限開催中止を決めたと報じられたニューサウスウェールズ州のワーウィック競馬場で8日、この競馬場関係者だけに場内立ち入りを認めた「無観客競馬」が行われたという。
ちなみに日本でもそれに近い形で開催された時代もあった。1944年の東京優駿は馬券発売なし、入場者と呼べる客といえば一部の軍人だけ。しかも競馬とはいわずに「能力検定競走」というものだった。
これを書いていたのは野元氏であるが、これに関連した話で旭川競馬の廃止に触れ、旭川場内に占める馬券売上げは全体の数%しかなく、大部分は場外・ネット売りだから、馬券はもっと便利な場所で買ってください、という意味ではなかろうかというようなことを言っている。
つまり、観客を競馬場へ入れなくとも馬券は売ることができるから、ウインズの収容能力やネットのサーバーの問題さえクリアできれば問題ないってことなのか?
もっとも私は今、馬券はもはやどうでもいい反面、レースは一応見たい派なので、本場に立ち入れないってことになると問題が大ありっていう思い。
そもそもウインズって、私は久しく行ったことがなかったが、6月だったか、サテライト大阪へ行く途中、ウインズ道頓堀に寄った。土曜日だったということもあり、場内はガラガラだったが、それでも座る場所はほどんどないし、とても長居できそうな場所ではないと思って5分で退散。そういえば去年、いつもの方々とウインズ難波へ久々に行った。私は一切馬券は買わなかったけど、ここでは結構な客が長居していた。
しかしウインズ難波は立ち見。よく立ったまま長居できるものだと感心した。それならばゆっくり座れるサテライト大阪とかはたまたボートピアやわたへ行ったほうがマシか?と考えると、競輪や競艇は今や本場へはほとんど行かなくなった。
しかしそれはゆっくりとできて、なおかつ飲み物が自由に飲めるとかいった環境にあるからこそ。もしそんな環境が確保できないのならば、本場へ行ったほうがはるかに面白い。しかも本場の中でも、例えば近畿の競輪場だったら奈良とかびわこあたりだとかつて車券を売っていた場所を休憩所として使っているところも少なくなく、今の競輪場は記念でもない限りは客が少ないので、ゆっくり座れてなおかつ冷暖房完備という快適な場所もあるんで、レースを見るときだけ外に出て、それ以外は中でゆっくりすることもできる。レースが見られてしかも「快適」。これだったら、本場へ行ったほうがまだマシだろう。ま、西武園とか高知とかだったら、一般席で昼寝もできる。特に「F2」だったら楽勝で可能だろう。ま、西宮があったときはそれをいつもやってたけど・・・
ところで中央競馬の今年のキャッチコピーは「FEEL LIVE!」じゃなかったのかな?無観客競馬なんてことになったらそれに相反してしまう。そもそも無観客競馬なんてものは、上記に示した能力検定競走のごとく、異常事態というしかないもの。つまり二度とこんな事態にさせてはいけないと誓ったものではなかったか?
それなのに一考したらどうかとは、野元氏らしくない表現の仕方だな。