公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

フェブラリーステークス回顧

2007-02-18 18:57:50 | 大レース回顧集

第24回フェブラリーステークスが18日、東京競馬場で行われた。

上位拮抗の様相となった今年の一戦。

1番人気は悲願のG1制覇をかける、4・シーキングザダイヤで3.9倍、2番人気は昨年G1を3勝した、昨年のダートグレード競走最優秀馬、7・ブルーコンコルドで4.0倍、3番人気は12・サンライズバッカスで5.9倍、4番人気は3連勝中の6・メイショウトウコンで8.0倍、5番人気は10・シーキングザベストで9.2倍。10倍以下の人気は以上5頭であった。

スタートは外枠勢が揃ってダッシュをつけて前へ行く展開となった一方で、逃げると予想された2・アジュディミツオーはダッシュがつかず、やはり府中のコースは合ってないような印象。

13・ダイワバンディッドが先頭で、16・トーセンシャナオーが続き、14・メイショウバトラー、 11・オレハマッテルゼといずれも外勢が前団で、漸く内からアジュディ。

中団位置ないしそのやや後ろに有力どころが揃って固まり、シーキングザベストがほぼ中団の位置につけるが、それに続いて15・ビッググラス、5・カフェオリンポス、シーキングザダイヤ、サンライズバッカスの順で進み、ブルーコンコルドは後方から3~4頭目。その後ろには8・フィールドルージュ。

ダイワが大欅を通過しても快調に逃げるも、4角ではほぼ固まった状態で直線を迎える。

直線に入ってゴールまで残り300ほどあったが、このあたりでサンライズが一気に勝負をかけ、残り200で前団を一気に飲み込んで先頭に立つ。

これに対し、ブルーコンコルドも最後はよく追い詰めてはきたが、先に勝負をかけたサンライズが、レコードタイムにコンマ1秒足りないという好タイムをマークして悲願のG1制覇。ブルーが2着。3着にはビッググラスが健闘して入った。

2年前の武蔵野ステークスで、破竹の快進撃を誇ったカネヒキリを破り、一躍ダート界のトップクラスにまで上がってきたサンライズバッカス。

とりわけ長い脚を使えることから、もともと東京向きの感もしていたが、実はその武蔵野S以後勝ち星がなく、G1となるとパンチ力や切れ味不足に泣いていた。

しかし今回は流れがこの馬向きと判断され、また、長い脚が使える東京ということもあり、3番人気に支持された。

スタートの出はよくなかったが、その後落ち着いて中団近くにまで押し上げ、また、後方にブルーコンコルドがいたこともあり、お終いの末脚勝負となるとブルーにはかなわないと安藤勝己騎手が考えたんだろう。長い東京の直線にもかかわらず、前勢がそろそろバテるタイミングを見計らっての早めのスパートをかけ、そのまま押し切った。

このようにしてみていくと、この馬はやはり東京コースに向いているのだろう。これを契機にさらにG1戦線での活躍を期待したい。

ブルーコンコルドは位置取りとしてはいつもような形だったし、特にレースを進めていく上において問題があるとは見えなかったが、結局道中の流れが速く、この馬が身上としている切れ味勝負に持ち込めなかったことが敗因だろう。

ビッググラスはよく最後まで脚を伸ばしてきたと思う。これからも期待したい。

シーキングザダイヤは道中ほとんど何もできないまま大敗した。走っていた位置的には決して悪くないように思えたが、如何せんこの馬は流れが自分に向かないとどうやっても勝ちきれない点が否めない。またしても、G1制覇はお預けとなった。 

コメント (6)
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